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アジサイは土壌のPHが変わると色が変わりますが、花だと思われているものは実はガクなので、ガクアジサイとも言いますね。
我が家では西洋アジサイ・ハイドランジアの「フェアリーアイ」を長年育てています。
日本原産のアジサイが海を渡ってオランダで品種改良されて里帰りしてきたものを「ハイドランジア」と言いますが、このフェアリーアイはハイドランジアですが、群馬原産のようです。
酸性はブルーにアルカリ性はピンクに
ハイドランジアもアジサイなので、土壌の酸度によって色が移り変わる性質は同じです。
酸性寄りの土壌の場合はブルーになり、アルカリ性寄りの土壌の場合はピンクになります。
ブルーは、鹿沼土を入れるとか、ピートモスを仕込むとかすれば簡単ですが、ピンクにするのがなかなか難しく、苦土石灰をまくにしても、あくまで撒く量は少量。
今年の我が家のフェアリーアイは色も鮮やかな七色状態です。
「きれいですね~カラフルで」と通りすがりの方に言われましたが、言わずと知れた「酸度調整の失敗」以外の何物でもありません。
最初に鹿沼土を仕込んでしまったので、どうしてもブルーに偏りがちでしたが、ここ数年冬の堆肥を鶏糞にして、マルティングにココピートを利用しているためか、アルカリ性寄りになった部分も多いらしくて、ピンクや紫が混じるようになりました。
アジサイの花はガクなので水は上から
フェアリーアイの育て方、まずは水やりについてですが、花はガクであって花びらではないので、葉っぱと同じ扱いでかまいません。
むしろ、葉っぱと同じ扱いをしないと花が枯れたようになってしまうので、キレイな花を長く楽しむことができなくなります。
アジサイは水揚げが苦手なのに、水を欲しがる花なので、水やりするときは、上からた~~っぷりと水を掛けるようにしましょう。
肥料は、冬に有機たい肥を穴を掘って埋め込んで土をかぶせておくと、あとは緩効性化成肥料を適宜追肥する程度でもきれいな花が楽しめます。
春鮮やかな色➡夏緑色➡秋ワインレッド
フェアリーアイは色の移り変わりで有名で、日本フラワー・オブ・ザ・イヤー2006最優秀賞を受賞した名花です。
春先に、色鮮やかなピンクやブルーになり、しばらくするとだんだんと退色していき、初夏には緑の花になります。
私が育てていて、カタログにあるような鮮やかな緑になったことはありません。
我が家では、ちょっとくすんだような緑色になります。
そして、秋になると、深いワインレッドになります。
秋花はちょっと春の花より小さめです。
何のことはない、紅葉しているからこの色なんだとか。
☆2017年秋は、特にきれいに秋のワインレッドが楽しめたので、追加でアップロードしました。
夏花の後すぐ剪定しないと来年の花がないのはうそ
秋花まで楽しむと、来年の花が咲かなくなるから、来年も花を咲かせたいなら夏色になったら花を切り落とすようどのショップの育て方にも書いていありますが、それは間違いです。
私は毎年秋花まで楽しんで、毎年花も咲かせています。
冬も剪定しないでいると、フェアリーアイは枯れ果てた卒塔婆のような姿になってしまいます。
でも、ここが我慢のしどころです。これに耐えると、来年、美しい花が楽しめます。
もちろん、真冬にバラと一緒に穴を掘って、有機肥料を施肥しておくのを忘れないのもきれいな花を楽しむためのコツです。
フェアリーアイの前年の花の剪定は花芽がついてから
フェアリーアイの花の剪定をいつやるのかというと、春になろうという頃です。
緑の葉っぱがどんどん出てきて、枝先の葉っぱをそーっと広げてみると、花芽がついているのが見えます。
何個か確かめてみて、どれも大丈夫なら、ようやく剪定開始です。
枯れたような枝と、枯れたような前年の花をバシバシ剪定し、細くて育ちが悪そうで大きな花が望めなさそうな枝も一緒に切っておきます。
こうすることで、花芽もついて、秋花までずっと楽しめます。
ハイドランジアは寒さに弱いけれど
アジサイは寒さに強い花で、上に雪がドカンと積もってもどうとでもない花ですが、ハイドランジアは比較的耐寒性が弱いものが多く、フェアリーアイも弱い方と言われています。
実際問題として、株が小さいころは枯れるのかも?!と思うほど弱弱しい感じがして、敷き藁と上にも藁をかぶせていましたが、それでぎりぎり長野でも冬越しできる感じでした。
1m四方に成長した後は、雪捨て場と化していますが、何ら問題なく冬越しできています。
留守にするのに水やり忘れた
今年、10日前後のスパンで留守にした我が家ですが、その間、庭木などにペットボトル給水を仕込んでいきました。
だがしかし!なぜか真夏にフェアリーアイのペットボトルに水を入れるのを忘れたことに、東京についてから気が付きました。
あ~~~もう全部枯れたかも~~~
半ばそう思いましたが、よかった!無事でした。
この先もちゃんと留守にするときには忘れずにペットボトル給水を仕込んでいって、秋花まで楽しみたいと思います。