松のミニ盆栽の作り方|自分で楽しむためのミニ盆栽づくり

盆栽といえば、作法もいろいろ、難しい敷居の高い園芸と思いがちですが、手のひらサイズのミニ盆栽や、極小サイズの豆盆栽など、ちっちゃな盆栽もあって、楽しみ方は自由自在です。

盆栽作家の方に言わせたら「はあぁ?」と思うようなやり方であっても、自分で仕立てて自分で楽しむ分には決まりはありません。

2018年には出かけていないのでわかりませんが、2017年の国際バラとガーデニングショウでも、立派なバラの盆栽がいくつも展示されていました。

いかにも盆栽!って大きな物が多かったので、豆盆栽のほうが見たいなあと思ったものです。

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松のミニ苗を購入する

いろいろ無茶をやるには、失敗したときのリスクも考えて、チープな素材がほしいところです。

すでに立派に仕立てたられた松の盆栽はおいておいて、ちょうどいいようなチープな松の苗物はないか、いつも探していました。

大体においては、お正月の前後に出回り、198円が底値かなぁと思っていました。

ところが、2018年10月はいつもと違うのでしょうか。

長野じゃなくて浜松のせいかな?コスパ最高!な苗物を発見しました。

よく見ていなかったので、94円!?安っ!と思ったのですが、更にその半額でございました。

二本立ち。

二本とも同じところに植えたら、大きな鉢になってしまうので、ミニ盆栽にするには、2つにわけにゃいかんだろう??ということで、2つに分けて育ててみることにしました。

鉢を外して根を洗いほぐす

鉢を外して、根を洗いほぐし、2つに苗を分けると同時に、古い土を取り除きます。

苔がせっかく生えていたので、とりおいて、最後に土の上に乗せることにしましょう。

例のごとく、水を張った入れ物に苗を入れて、根をせっせと洗います。

すぐに水がどろどろになって何も見えなくなったので、土ごと、今回は藤の鉢にプレゼント。

水を変えてまた洗うことを繰り返し、きれいになってきたら、今度は優しく根をほぐしていきます。

おっそろしく根がぐるぐる巻きになっていて、2つがくっついて離れません。

伸びすぎた根は、もったいないのですが、盆栽には使えないのでカットし、ほぐしやすくしていきます。

何度も洗っていくうちに、二本の松を、予め伸びた根っこで絡めあわせてから、一つの苗を作っているらしいことがわかりました。

とにかく本当に分けにくい。

力を少し入れてみても、軽くミシミシ言うばかりでなかなか分けられません。

上下にくぐらせたりまいたりしている根を、根気よくほぐしていって、ようやく2つに分けられました。

リューターで先日穴を開けておいた、かつて穴無しでハオルチア・ウンブラティコラを育てていた器に植え付けることにしました。

針金で苗を固定して土を入れる

本来は、針金を鉢底ネットや小さな針金などに通して、針金を鉢に固定し、その針金で苗を固定します。

今回ミニチュアなので、ひとつは針金を苗にくっつけてから、鉢の回りに這わせて固定してみました。

小さい方の苗には、クロスさせた針金を作って、

苗の回りに軽く巻き付け、

針金の先端4本のうち、長い方を鉢穴に通し、上側に針金を回してきて苗の回りと鉢に固定しました。

鉢底にも針金が回っているので、このままではちょっとグラグラします。

赤玉土の小粒にしようか、悩んだのですが、多肉植物用の培養土を流用することにしました。

水受け鉢の回りに鉢底石を入れておき、グラグラ防止にします。

器が非常に小さいし、少なくとも3~4日は鉢皿に水をためておく「腰水」で対応してみます。

今回、苗に苔がついていたので、土の上に適当に苔を乗っけてみて、様子を見ます。

肥料を施肥するのは、もう少し先にします。

根にダメージを与えているので、しばらく養生します。

松の盆栽は屋外で育てる

盆栽は、松でなくても、基本的には屋外栽培するもの。

松も本来は屋外栽培が適しています。

松の盆栽は、ミニ盆栽であっても、普通の大きな盆栽であっても、屋外で栽培するのが基本です。

室内栽培でミニ盆栽を育てたい!という時は、室内でも育てられる植物を選んでミニ盆栽をつくりましょう。

おすすめはどんな植物?というと、そうですね、ガジュマルとかゴムの木の、小さな苗が手に入ったら、やってみるのもおすすめですね。

苔玉も実際は屋外栽培向き

苔玉も実際は屋外栽培向きです。

室内向きじゃないのは、苔玉に使われている一般的な苔が、室内栽培向きではないから。

しかも、芯が乾きやすい。

苔玉を室内栽培したいなら、暗いところでもいける苔を手に入れてからチャレンジしたほうがいいと思います。

水切れすると苔が枯れやすく、中の植物が、水浸しを好むとは限らない。

このあたりのバランス感覚がある人が作ったものでないと、室内で育てるのは難しくなります。

表面は水を含みやすいけれど、芯は含みにくいため、水やりする時はバケツの水に水没させて、泡が出なくなるまで水やりしないと十分じゃない。

水から出してもしばらくびしゃびしゃ。

びしゃびしゃしたところはコバエが大好き。

故に、苔玉はコバエまるきになりやすいです。

盆栽は土が少ないので水切れ注意

盆栽は小さな器にちょっぴりの土しか入っていないので、暑さ寒さにダイレクトに影響を受け、土も非常に乾燥しやすくなっています。

例えば、冬に葉っぱが落ちてしまう植物の盆栽の場合、冬に水やりはしないんじゃないの??と思いがちですが、乾燥しすぎないように、葉っぱがあってもなくても、ほぼほぼ毎日から3日おきくらいには水をあげないと、あっという間に枯れてしまいます。

でも、水浸しにして凍らせると根がダメージを受けてしまうので、冬場は、温かい日中に水やりします。

これがうまくコントロールできずに、何鉢枯らしたか。

寒冷地なので、さじ加減の難易度が更にアップしている・・・ということにしましょう。

今度はしっかり育てたいですね。

また、土が非常に少ないので、肥料もいるし、小さいうちは特に、毎年植え替えて土を新しくしてあげる必要もあります。

植え付け時に、メネデールを使ってもOK。

自分の好きに育てるので、失敗しても自己責任です。

専門家から見れば邪道かもしれませんが、自分で楽しむ分はこれで十分かと思います。

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