四季咲きのバラの育て方|肥料や水やり方法について

四季咲きのバラと思われる品種を、一季咲きのバラと同じ手入れで済ませると、せっかく通年楽しめる花が楽しめなくなってしまいます。

四季咲きのバラの通年花を咲かせる性質を生かした手入れ方法と育て方について、詳しくご紹介しましょう。

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四季咲きのバラは冬でも夏でも花をつけられる

四季咲きのバラは、育て方によっては通年花を咲かせられるバラです。

株が弱るので真夏は花がなるべく咲かないように肥料を控えめにし、真冬は休眠させるために葉っぱごとすべてとって休ませますが、それらの作業をしなければ花を咲かせることは可能です。

肥料が少ないとき、花殻をいつまでも取らないでいるとき、花が咲きにくくなります。

四季咲きのバラも、春一番の、一季咲のバラが咲く、一般のバラの季節と思われている時期が最も花数多く花をつけますが、それ以降は花数が春一番よりは少なくなりますが、手入れすれば花が咲き続けます。

花芯が茶色くなってきたら花殻つみ

バラの花の摘み頃は、花びらが茶色くなった時ではありません。

中央の花芯が黄色から茶色く変色してきた時が摘み頃です。

一季咲のバラであれば、一年に一度しか咲かないので茶色くなってから花殻つみしても構わないかもしれませんが、四季咲きのバラの場合は、次に咲く蕾にエネルギーを集中させるためにも早め早めの花殻つみが多花性を維持していくために欠かせません。

枯れた花をぐずぐず残していると、バラの実「ローズヒップ」ができてしまい、そちらにエネルギーが集中してしまうので、やはり次の蕾が付きにくくなってしまいます。

蕾が少なくなってきたらバラ用肥料を施肥する

バラに蕾が少なくなってきた時の追肥や、鉢植えのバラの肥料としては、主にバラ用の市販の肥料を用いるのがおすすめです。

肥料は植物にとってはご飯なので、しっかり花に栄養を与えるために、追肥するときは株もとに肥料をひとつかみをまいて追肥します。

バラ用の肥料はバラの生育と開花にぴったりの成分が配合されているだけでなく、効きもよく、におい漏れや虫が来にくいものが多く、慣れない場合でも扱いやすくなっています。

粉状のもの、粒状のもの、ペレット状のものなどいろいろあるのでどれを使えば一番いいかわかりにくいのですが、いろいろ試してみて、「これが効いたように思う」ものに決めて、それまではいろいろ試してみるのが一番かと思います。

液体肥料と活力剤の違いは?

よく、アンプルのような活力剤を株もとに挿して栽培されているのを見ますが、活力剤はいわば植物にとっての栄養ドリンクであって、肥料ではありません。

活力剤は液体肥料ともまた違うので、これさえさしていれば肥料はいらないというのは勘違いです。

液体肥料は水代わりに薄めた肥料を与えるものなので肥料効果に即効性があり、鉢植えで育てる植物には時々施肥すると生育がよくなるので、遅効性の置き肥と併用するのがおすすめです。

庭植えの元肥えと寒肥は有機たい肥を

庭植えでバラを植えるときと、年末に施肥する来年の株と花の生育のための「寒肥」は、バラ用の肥料よりも、有機たい肥を用いるのがおすすめです。。

元肥えはゆっくりと効いてくる有機たい肥が有効ですが、鉢植えに有機たい肥を施肥すると虫が来やすくにおいが漏れやすいので、鉢植えの場合は元肥えもバラ用の肥料の方が合っています。

年末は窓を開け放している人も少ないためにおい漏れが少なくて済み、穴を掘って肥料を埋めて土をかぶせる寒肥は、ゆっくりと冬の間に分解されていく有機たい肥がぴったりになります。

真夏は株が消耗するので肥料を控えて花をつけないように

真夏は、暑さでバラの株が弱ってくるので、なるべく花をつけることがないように、肥料を控えめにして追肥をしないようにしておきます。

夏バテは人間に限らず、四季咲きのバラでも起こるようです。

蕾がついてしまったらとった方がいいという意見も聞きますが、花数がそれほど多くなるわけではないので、咲かせても枯れることはありません。

まだ株が若いときは咲かせない方が成長にエネルギーを使うことができ、翌年以降の成長が全く違ってくることから、小さすぎる株については真夏は蕾をつんで成長させるようにした方がいいかと思います。

土が乾かないように水やり回数を考える

水は春先は一日1回、夏は朝夕一日2回、秋にはまた一日1回にして、寒くなってくると2~3日に1回など加減していき、真冬~早春にかけては水は自然の恵みのみにして、よほどカラカラにならない限り控えるようにします。

実際は、土が乾いていないかよくチェックして、乾き具合で水やり回数やあげる水の量を変えるようにするのがベストです。

乾燥と過湿で、どちらがバラに悪影響を与えるかというと、乾燥の方がダイレクトに枯れる原因になります。

また、真冬の休眠期は水を吸わないので、水やりは必要ありません。

手入れが不十分な姿を見るのがつらい

都電荒川線の沿線にバラがたくさん植えられていますが、6月の末に見て、花が終わっているのと勘違いしている様子に驚きました。

下町のバラを育てているマダムのお庭を通りすがりに拝見して、四季咲きではないかと思われるバラが一季咲きと勘違いされている様子が見られることにも驚きます。

はさみをもっていって、「手入れしましょうか?」と声をかけたくなる気持ちがうずうずします。せっかくの大株がもったいないと思いました。

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