両親に贈る苗は自分で植えつけて|実家に贈る胡蝶蘭とバラ

あと何年続けられるのかはっきりしませんが、お盆の帰省の時は、浜松の夫の単身赴任先の下宿に子供たちがそれぞれ集まってきて、全員そろって自家用車で大移動します。

かつては、夫がひたすら一人で運転し続けていましたが、子供たちが全員免許を習得した今、親世代は引退。

運転は息子たちに任せて、じいじばあばは後部座席でゆったりと過ごすドライブに切り替わっています。夫が言うには、自分で運転する方が楽だそうですが・・・。

積み込む荷物に、今回、夫の実家向けの胡蝶蘭をプラスアルファしました。

私の実家に贈るバラ苗は、すでに宅急便で届けてもらっているので、あとは現地に行って植えつけるばかりです。

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老齢の両親に贈る植物は手入れを簡単に

かつて、植物を育てるのが私よりもはるかに上手だった義母も実母も、今となっては体もあちこち調子が悪くなっているし、それほど機敏には動けません。

世話もかなり、ずさ…いえいえ、手を抜かざるを得なくなってきています。

なるべく手間をかけずに育てられる環境を整備した上で、なるべく手を掛けずに育てる方法も伝授しつつ、お渡しすることになります。

もちろん、枯れても気にしないは大原則。

枯れてもかまわないので、園芸ライフを楽しんでほしいと思います。

胡蝶蘭を夫の実家の開いた鉢に植え付ける

夫の実家に胡蝶蘭を贈ったのは、もらった花の終わった胡蝶蘭を育てようとして越冬までできたのに枯らしてしまったと残念そうだったから。

とはいえ、胡蝶蘭の植え付けは、植え付けというより、運搬と設置といった方がしっくりきます。

開いている胡蝶蘭の入れられていた鉢に、胡蝶蘭の苗をポリポットごと入れて、発泡スチロール片を利用してぐらつかないように固定するだけです。

ポリポットの下と周りに細かく割った発砲スチロールをぎゅうぎゅう詰めました。

技術もへったくれもありません。

フラワーベースと水受け小皿をセットするだけ

よりお世話がしやすいように、鉢底にいつものセリアのフラワーベースと隙間から出し入れできる小皿を設置しておきます。

世話の仕方としては、上から株元の水苔に水をジョジョっとあげて、あふれ出たものを受け止めます。小皿を引き出して水を捨てるだけなので、世話も簡単。

後部座席に、私と一緒に胡蝶蘭を積んで旅をしました。

免許取りたての三男の初心者マークが光ります。しかし、でっかい胡蝶蘭の花です。

一輪が私の手のひらサイズです。

胡蝶蘭のお世話の仕方

運搬の際に、左側の葉っぱを一枚折ってしまい、花も一輪潰れました。

花は、花茎から手で取って、自宅にいい状態で咲いていたバラを切り花として持って行ったので、一緒に空き容器に挿しておきました。

胡蝶蘭については、こういう風に「じょっ」と水をやると実演して見せ、下にたまった水を後で捨てるだけ、葉っぱが汚くなったら濡れ雑巾でさっと拭いておけばよい、3年ほどして恐ろしく弱って来たときだけ植え替えるように伝えました。

花が全部終わったら下から4つ目の節を育てる

胡蝶蘭の花が全部終わったら、下から4つ目くらいの位置にあるのぷくっと膨れた芽を残して切り落とし、そのまま育てると2番花がのびてきます。

開花期間中は肥料は必要ありません。

栽培期間中に一度も追肥しなくても、花は咲きますと伝えました。

枯れた花は順次手で取る

花が順次枯れてきます。

へちゃっとなった花は、茎のところから簡単に手で取れるので、順次取り除いておきます。

万が一、採りにくい場合は、もう少し残して置ける状態のしるし。

しばらくしてから取り除きます。

その後の胡蝶蘭【約一週間後】

「今日初めて水やりしたら、やりすぎたらしくてお皿から水があふれたの」と義母の陽気な声が届きました。

「やり過ぎましたね」と笑って答えました。

余分な水があふれるようにしておいて正解でした。

ほんとにチョロンでいいんですもの。

「花が4つぐらい終わっちゃったから、4つ目のところで切ったの」

全部終わってからでいいですよ~~と言っていたのですが、ま、早めに切って、残りの花は切り花で楽しむのもいいでしょう。

胡蝶蘭の楽しみ方は人それぞれです。

花が1か月経たずに枯れてきたので、もう枯らしたか?!と焦ったようですが、どのくらい花持ちするかは、いつから咲いているかで違うから、気にしなくていいですよと答えました。

義母に画像を送ってもらいたいのですが、諸事情があって控えています。

そのうち夫が出張ついでに寄るので、その時画像を送ってもらい、追加でできるアドバイスを送りたいと思います。

香りのバラ苗を実家の庭に植え付ける

実家に香りのバラ「イヴ・ピアジェ」を贈ったのは、妹が母に贈った本に感化されてバラの切り花を買ってきたけれど香りがしないと嘆いていたから。

セールで、送料より株の方が安かったのが気に入らなかったので、自分の分も含めて2株購入し、そのうち1株を持ち帰ろうと思ったからです。

ボケたくなければバラの香りをかぎなさいー脳を刺激する生活習慣のススメー

真夏に購入したセール株ですが、葉っぱもいい状態で、花芽もついています。

コチラの株は、5つぐらい、花が咲きそうです。

花がたくさん咲きそうな方を母に残し、もう一株を持ち帰ろうと思っていたのですが、

「(バラだらけで)お父さんがかわいそうだ」

「車は荷物でいっぱいだよ、バラの乗るスペースがないよ」

「お母さんはすぐ寝ちゃうから、バラと一緒に車に乗ったら顔中きずだらけになるよ」

ブーイングの嵐。

泣く泣く、2本とも植えつけて帰ることにしました。

大きめの穴・たっぷりの水・土を落とさない

真夏のバラ苗の植え付けは、別段難しい作業ではありません。

  • 植え付け時にたっぷり水を与え、しばらく多めに水やりを続けること。
  • 大きめで深めの穴をしっかり掘って、底に有機堆肥をしっかり仕込んでおくこと
  • 土をできるだけ落とさないでそのまま植えつけること

ポイントはこれだけです。

ビニールを外すと、しっかりとした株が出てきました。

枝分かれが少ない新苗ですが、しっかりしているので水切れしなければ根付くかと思います。

周りに強すぎる植物がない場所を選んで

鉢植えのシビアな水管理は母には向かないので、もちろん地植えにします。

母が日ごろ目にしそうな場所に植え付けたいのですが、「このへんがいい」と母が言う場所には、育ちすぎた同じバラ科のブラックベリーが我が物顔に広がっていました。

そばには植えて2か月ほどたった黄色いラズリーの苗がすでに枯れています。

おそらくブラックベリーに駆逐されたのではないかと。

イヴ・ピアジェも、駆逐されかねません。

ブラックベリーを少し避けると、今度はローズマリーの大きな茂み。

コチラも根を伸ばすので、できるだけ両方を避けて、根を伸ばせそうな場所に植え付けることにしました。

イヴ・ピアジェの植え付け①

直径も深さも30cm以上掘り起こし、底に有機堆肥を加え混ぜ、庭土を少し戻してから水をたっぷり穴に入れます。

土を崩さないようにできるだけ鉢をそっと外します。

根が周りに飛び出していませんが、土を落としてチェックなどはしません。

ノータッチでそのまま植えつけます。

そっと穴の中に苗を入れたら、周りの土をしっかり被せます。

この後、周りがドロンドロンになるまでしっかり水やりしたら植え付け終了です。

イヴ・ピアジェの植え付け②

蕾がいっぱいつきそうな方のイヴ・ピアジェは、根っこが随分と伸びていました。

土が少し崩れそうなので、そっと株を穴の中に入れます。

もちろん、事前に有機堆肥を埋め込んだ後、土を少し戻してたっぷり水やりした後です。

周りの土を戻したら植え付け完了です。

このあと、周りがドロンドロンになるまで水やりをします。

秋めいてくればバラの花が

季節が進んで秋めいてくれば、イヴ・ピアジェの花が上がってくるだろうと思います。

1週間ぐらいはしっかり目に水やりをするように頼みました。

土が非常に硬かったので、お正月の長野の自宅のバラの掘り起こしで大活躍してくれた次男にまたおねだりして穴掘りをしてもらいました。

自宅にある、すぐには効いてこない肥料を持っていく予定だったのですが、慌てたらすっかり忘れたので、実家にあった油粕と、コーヒー殻を混ぜ込んだ肥料を施肥しました。

心もとないのですが、ないよりはまし。

母はバラ栽培が下手なわけではなく、実家でも10株ほどはバラがあるので、それほど心配はしていません。

きっと、しっかり育ってくれることと思います。

もし、一株分けてほしいという方が出たら、根っこの伸びが今一つだった方の①のほうの苗を、1月になら掘り上げてあげていいと伝えました。

実家の庭先のバラの花も香っていた

さあ帰ろうというとき、実家の庭先にある鉢植えのバラが10輪ほど咲いていたので、香りをかいでみたら、強くはないものの、すっきりとしたいい香りがしました。

開花が進みすぎていたので、花の画像は取ってきておりませんが、鉢がちらほら、画像の中に映り込んでいるものです。(後ろの青っぽい鉢)

地面に直置きしているので、当然根が下まで伸びて、動くはずもありません。

強い香りではありませんが、「フレッシュで優しめのダマスク香」といった感じの香りです。

「このばら、ちゃんと香ってるよ」というと、母が、「えー、こんなの香った内に入らない」と暴言。

実家に残っている末妹も同じように、「えー、こんなの香った内に入らない」といいます。

唯一、姉だけが、「ちゃんと香ってるよ」といいました。

ちゃんとって。。。

末妹曰く、「金木犀とか沈丁花みたいにいい香りがぶわーっとしないと、香るとは言わないんじゃないの?」

金木犀・沈丁花・クチナシが世界三大香木といわれるのは、それだけ香りが強いからで、そこまで香る花があまりないからって、わかっていらっしゃらないようで。

イヴ・ピアジェは、結婚記念日の結婚年数本分のバラの花束に入っていた時、箱を開けるなりいい香りが部屋に広がりました。

おそらく咲いたら、世界三大香木には及ばないものの、結構香ると思います。

これでも、香らないといわれたら・・・へこむしかないかしら。

枯れる心配プラスアルファ、香りが弱いといわれないことを願うばかりです。

コメント

  1. こまめママ より:

    こんにちは お盆過ぎても 日中はとても暑いですね とはいえ さすがに秋に向けて

    がーん!法事があるのです……旦那は実母の三回忌なのではりきり、私は気が進まず

    取り敢えずのお庭の手入れを朝2時間程やってます。雨も少なく植え付けの穴など、とても

    掘れませんが冬にも無理なので、今のうちに印だけ付けて置こうかしら?

    胡蝶蘭は元気に無事全ての鉢が咲きました。ご近所さんの鉢はまだまだですが、まぁそち

    らは(^。^)適当で

    実はうちのバラも余り香りません、というかスリップスやらホソオビク…やらで顔を

    近づけるのが怖いです。今朝二階から和庭に咲いた ムンステッドウッド見つけて嗅いで

    見ました。とても良い香りうっとり❣️ 2時間後に どれ お写真を 見事にシワシワでした

    さぁそろそろ 日陰の場所から水やりを始めてきます。

    • kinarinosumomo より:

      こまめママさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
      夫の実家の庭のお手入れを3日ほど朝5時からラジオ体操が始まるまで行ったら、「恐ろしいほど日焼けしている!」と夫に指摘され、それ以来あまり手入れに精を出すことができなくなってしまいました。こまめママさんも、日焼けと熱中症対策はしっかり行ってくださいね。
      香りの強いタイプなら、顔を近づけなくても咲いていればなんとなくふんわり香るのですが、鼻を突っ込まないと香らないものも結構ありますね。
      顔を近づけると虫・・・私も嫌です。今から私も水やりついでに、オルトランまいておきます。