香りが強いバラの品種・種類は?|バラの香りの7つの分類と表現

国際バラとガーデニングショウでも注目されていましたが、今一番ホットなバラは何かというと、「香りのバラ」。

完全な四季咲き性のバラ「ラ・フランス」の作出以降、病害虫に強いバラ、花びらの枚数や形にバリエーションが出て、豪華に咲き乱れるゴージャスなバラがどんどん作られてきました。

スペースがふんだんにある人ばかりではなくなってきた昨今、コンパクトで育てやすいバラが次々と登場してきました。

バラ栽培が専門家専用でなくなってきて、専門的な知識がなくてもバラ栽培に慣れていなくても育てられる、育てやすさに注目して品種改良が進みました。

ここに来て、次に行き着くところは、となると、「香りのバラ」になるようです。

誰しもが一度は思い描く薫り高い素敵バラ。それに当てはまる香りの強いバラとはどのような品種があるのでしょう。

香りの分類とともにご紹介します。

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バラの香りは7つに分類されて

バラの香りは大まかに7つに分類されます。

そういえば聞いたことがある香りの表現だわ、と思われるでしょう。

香りって、表現するのは難しいと思います。

鈍感なおばさん(←もちろん私)にはハードルの高い分類です。

1.ダマスク・クラッシック(DC)

「バラらしい」と感じる人が多い、オーソドックスな甘い芳醇な香りがダマスク系の香りと言われています。

2.ダマスク・モダン(DM)

ダマスク・クラッシックに比べるともうちょっとモダンかしら?と思うような香りのことをいうのではないかと思いますが、正直言ってようわからんわ、というのが私の感想です。

バラらしい香りだけど、ちょっと新しく感じるものが当てはまる!と解釈しています。

3.ティー(T)

表現としては紅茶の香りに近い香りと言われていますが、モダンローズの多くがティーの香り。

あまり強い香りのものが少なく、ティーローズを多数育てて、何度も嗅いでみていますが、私には正体が掴みきれない香りです。

鈍感なおばさんにはわかりにくい香りの分類かも。

押しの強くない優しいいい香り、と解釈しています。

4.フルーティー(F)

ときにはバラの香りと言うより、何かの柑橘類の香り??と思うような、香りがするバラがありますが、これがフルーティーの香りではないか?と思います。

「ピーチ・アプリコット・アップルなどの新鮮な香りに似た香り」「爽やかな甘さのある香り」というと、ああ、なんとなく、あれだな、と思う香りのバラがあります。

優しい香りなので、こんな香りが強香だったらいいなと思う時があります。

5.ブルー(B)

ブルー系のバラに多い香りなので、ブルーと言うようですが、ダマスクとティーの香りをミックスしたようなシャープな香りが特徴と言われています。

魔性のバラと言われるほど弱いブルーローズ「青龍」を長く育てていますが、あまり強くないものの、シャープでスッキリした香りがします。

おそらくこれを言っているんだろうなと思うのですが、昨今育てやすいブルーローズも出てきているので、同じ系統の香りを受け継いでいるといいなと思います。

6.ミルラ(M)

ダマスクと同じで、ミルラ??なんじゃねん??と思ってしまう、ちょっとおしゃれなネーミングの香りです。

イングリッシュローズに多い特徴的な香りで、スパイスのアニス(八角)に似た香りだそうですが、八角の香り好きじゃないなあと、ふと、思ってしまいます。

甘さとほろ苦さが特徴??ますますハテナです。

テッポウムシにやられてしまった「スノーグース」が甘い中に独特のピリッとした香りがしていました。

これが「ミルラ香」じゃないかと思います。

7.スパイシー(S)

現代バラに殆ど見られなくなった香りのようです。

オールドローズのチャイナ系やハマナスの特徴的な香りだそうですが、長年ハマナスを育ててきて、断言しますが、ほとんど香りません。

私に感じられない香りか、「植物らしい香り」と思っている香りのことかもしれません。

刺激的だけれど甘い、ほのかな香りだそうです。

香りのバラといっても庭中香るわけではない

バラがたくさん咲き乱れて、バラの香りが庭中ただようとしたら、とても素敵ですが、実際のところ、「強香」と表示されるバラを何十本も育てたとしたら、庭中にいい香りが漂うかもしれない??と言った感じでしょうか。

例えば、「微香」と表示されているバラのほうが圧倒的に多いのですが、微香のバラが20本以上植えられていたとしても、ほとんど何も香りません。

バラの花に顔を近づけて香りを吸ったら素敵な香りがします。

バラの香りが強くなるのは5~8部咲き

強香のバラが一本でもあったら、ふとしたことに素敵なバラの香りが漂うことがあるのですが、いつもいつもというわけではありません。

バラの花が一番香るのは、5~8部咲き位の状態で、完全に開いてしまうと、香りは飛んでしまっています。

香りについて、耐性ができてしまうという悲しい習性が人にはあるようで、だんだん慣れてしまって香りが感じられなくなってくるのもまた事実です。

バラの香りVS金木犀の香り

強香のバラの香りと、香木の金木犀の香りと、どっちがよりにおうか??と言うと、風向きやどの程度花開いているのかなど、条件によって差がありますが、おんなじくらいのときもあれば、バラのほうが香るときもあれば、金木犀のほうが香りが強いと思う時もあります。

要するに、どっちもどっちでしょうか。

どちらも苦しくなるほど長く香りは続きません。

香水の原料にもなる香りですが、人工的な香りではないし、濃縮しているわけではないので、優しく香ります。

香害になる??

昨今、柔軟剤の香りのきっついのが大量に出回っています。

なんでそんなものをプンプン匂わせないといけないのか、家族全員人工的な変な香りを一日中まとっていて何が嬉しいのかと思います。

強香のバラを大量に育てたら、香害になる??と考えることもあるかもしれません。

確かに、大して好きではない香りの方向性のバラも、あったりします。

香りの好き嫌いは、人の好みなので、私の好きな香りが、万人が好きな香りとは限りません。

幸いなことに、バラの香りは長続きしないし、家中から周りに発散し続けるほど、長く強烈でもありません。

強香のバラばかりを大量に育てたとしても、香害の心配まではいらないでしょう。

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