香りのバラ芳純の育て方|香水にもなった芳純の魅力

香りのバラが注目され、新品種が次々と作出されています。

香りのところに、「強香」と書かれていると、思わず「えー!ほんと!?」とばかりに2度見してしまいます。

バラの香りは本当に強く香ってきますが、庭中ず~~っと香っているようなことはありません。

芳香剤じゃないんです。

自然の香りですから。

自己主張しすぎないところも、バラの香りの素敵なところです。

そんな中でも香りの主張が強いのが、芳純。

天下の資生堂の香水にもなったバラですから、ご存じの方も多いかも知れません。

今回は、37年前に作られ今なお魅力と人気が衰えない芳純の育て方や魅力についてご紹介します。

スポンサーリンク

芳純の特徴と育て方

芳純は、Mr.ローズと言われた、「鈴木省三氏」の1981年作出のバラです。

鈴木省三氏が京成バラ園芸の研究所長だったときに、資生堂の香水用に作り出されたバラです。

芳純の香りをかいだお友達が、「これぞ、バラの香り!って香りがするね、い~い香り!」とコメントしてくれましたが、芳純の香りの本質をついていると思います。

濃いめのピンク色の半剣弁高芯咲きの、10cm程度の大きな花を咲かせます。

クラッシクな花形から、王道とも言える気品あふれるバラの香りがします。

香りの分類は、「ダマスク・クラシック」に分類されています。

「大輪14cm」とかかれていたりしますが・・・小さめの大輪だと思います。

ずっと大きめの中輪だと思っていました。

「半横張り」の樹形と言われていますが、そのとおりだと思います。

ふわんと広がった剪定に手間のかからない樹形が保たれます。

育て方についてですが、樹高は1m前後に揃えられ、あまり大きくなって扱いにくいことはありません。

直径70~100cmの鉢でこれまで管理してきていますが、根詰まりを起こさずにすんでいます。

葉は、「弱めの光沢のある濃い緑色で少し波打つ」と言われていますが。。。ふつーの王道のバラの葉っぱでしょうか。

芳純の病気|うどんこ病・黒星病に弱い?

我が家に芳純がやってきて、多分10年ほどになりますが、うどんこ病にも黒星病にも困ったことがありません。

どちらにも耐病性がないと言われていますが、丈夫なバラだと思います。

私が使う薬剤は、ベニカXスプレーとオルトラン(粒状)のみですが、これで問題なく防げており、芳純にうどんこ病対策を施した記憶も殆どありません。

我が家の芳純を基準に言えば、ひたすら「ホソオビアシブトクチバ」に好かれやすい、これにつきます。

2017年、葉っぱの裏に灰色の小さな卵がぎっしりついているのを2度見つけ、気持ち悪いので葉っぱごと処分しましたが、それ以降、一度もホソオビアシブトクチバを見ていません。

つまり、あれがホソオビアシブトクチバの卵だと思います。

幹にどて~~っと虫が寝ていて、せっかくついた芳純の蕾が穴だらけになって、何度泣いたことでしょうか。

1匹見つけると、5~6匹は必ず他にいました。

耐病性といえば、非常に弱ってあまり花を咲かせなかった年があり、根元のおおきな株に、大きな穴があきました。

テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)が成虫になって抜け出した穴でした。

パテで穴を埋めて以来、カミキリムシの害は防げています。

大きな株(直径20cmくらい)なので、テッポウムシでは枯れなかったようです。

芳純はテッポウムシ対策が完全に後手に回ったにかかわらず、無傷で枯れなかったツワモノです。

国際バラとガーデニングショウ VS 長野県中野市一本木公園バラまつり

2017年の国際バラとガーデニングショウでも「香りのバラ」のコンセプトで成り立っているブースが有りました。

ブースに近づいてもあまり香ってこないので不審に思いつつ、それでもにじり寄っていた私に、笑顔のお姉さんが近づいてきました。

「すっごく素敵な香りがするんです!ぜひ香りを楽しんでください!」

と差し出された一輪のバラ。

「香りのバラで、香りが強いんですよ!」

と微笑んでいましたが。。。

「えーーー、全然かおんない!」

と仏頂面の私に、一瞬ひるむ笑顔。

「芳純に比べると、かなり微香なんじゃない?!」という私に、「芳純と比べるのはちょっと・・・。」とごにょごにょ。

そもそも、国際バラとガーデニングショウの想像以上の小規模さにへこたれていたので、仏頂面でした。

長野県中野市にある「一本木公園」では、もともと、ふつーの公園だったのですが、バラを寄贈した方がいて、どんどんバラだらけになり、どんどん拡張していき、6月にあるバラまつりもどんどん盛大になっています。

もともと、オール無料でした。

だって、ふつーの公園なんだもん。

いつしか、バラまつりの販売スペースがでかくなっていき、駐車場代を請求されるようになり、果ては駐車場を潰してピエール・ドゥ・ロンサールの庭園まで拡張制作、更に入場料をとられるようになる始末。

でも、どこよりもすてきですよ。

あれだけ咲いていると、かなり香ります。

6月には盛大にバラまつりが開催されます。

街中バラだらけです。

かなりコアなもの、マイナーなものも揃っています。

ほしい品種がある方、ぜひぜひ行ってみてくださいね!

最近新品種に押されているのか、あまり見かけることのない芳純ですが、あそこでなら買えるのでは?と思います。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする