雪がないから簡易温室でもOK!ベランダの冬支度|簡易温室での植物の越冬

そろそろ暖地の浜松でも、最低気温が10℃に近づいてきました。

春からずっと屋外栽培している植物群は、外環境に慣れているので、ずっと室内育ちの植物に比べると、比較的低温でも耐えられますが、耐寒温度を大きく超えて耐えられるわけではありません。

いくらなんでも、胡蝶蘭には10℃以下まで耐えられるとは思いにくく、試してみる度胸もありません。

暖かい場所に栽培場所を変える必要が出てきました。

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室内が狭すぎたから簡易温室を

長野で育てていた鉢植えの植物で、長期間水をあげなくても耐えられるものはそのまま長野でお留守番しています。

水やりが一ヶ月おきではだめな植物は浜松に移しました。

おかげで、すでに室内に50を超える観葉植物や多肉植物がひしめいています。

ベランダをざっと見渡し、気温の低下に備える必要のある植物を確認。

胡蝶蘭が3鉢以上、ハイビスカス2鉢、食虫植物2鉢、アデニウムとストレリチア・・・結構あります。

おいおい温かい場所に移す必要が出てくるデンドロビウム・ポインセチア・インパチェンス・・・その予備軍も結構います。

これら全部が狭いアパート内に移動??・・・・狭い。

すでにどうにかしなくてはいけない状態なのに、更にせまっ苦しくなる。

寒さに耐えられない植物は長野に持ち帰り、15℃に室温設定してお留守番させようと思っていましたが、月一回の水やりでは胡蝶蘭やポインセチアなど、乾きすぎて耐えられない。

浜松のアパート内に全部移したとしても、全館冷暖房の我が家と違って、朝夕の冷え込みも心配。

ベランダのほうが暖かいくらいだよな・・・と思った瞬間、ベランダに温室スペースを作ることにしました。

簡易温室は強風対策を重点的に

遠州に限らず、東海地方の冬の強風は本当にすごい。

長男が2歳頃、冬に散歩に行くと聞かなくてでかけたところ、10mも行かないうちに風が強すぎて息ができずに帰ったほど。

痩せたおばあさんが風に飛ばされたこともあるとか。

ベランダの枠を利用しつつ、突っ張り棒を複数立てて、プチプチの分厚いのを多重にしてセッティングして簡易温室を作ろうかしら?と思ったのですが、突っ張り棒ごときでは飛ばされる心配も。

雪の重みで・・・という心配がないものの、飛ばされないように工夫が必要です。

ホームセンターで物色

ホームセンターを見に行ったところ・・・。

市販のプチプチロール、高い!ヤグイ!ペランペラン。

窓の保温用のものならなんとか行けそうな厚さがあるけれど、ちっさいのに高い。

突っ張り棒も、ワンコインのじゃ、風で崩壊しそう。

どうしていいかわからなくなり、目が泳ぎ始めた私に、夫が、「全く何も考えようとしない!」と怒り始めました。

考えてわかるレベル・何か思いつけるレベルを超えて、思考がフリーズ。

市販の簡易温室にする

あまりに思考がフリーズしたので、市販の簡易温室を見に行って参考にしようと思いました。

ベランダサイズを計っていっているものの、置きたいスペースピッタリ!とは行きません。

ふと、目についた、ラインナップの中で最も小さい簡易温室は、横のサイズがベランダ幅より4cmほど長くて、奥行きはもうちょっとあってもいいなあというサイズ。

でも、安い。

金属性の枠がついているけれど、細いものだから、リューターの刃を変えたら自分でも切れそう。

すでに思考が麻痺しているので、これでよしにしました。

大体雪がふらないから、多少ヤグくてもOK。

ビニールの替えも売っている親切設計。

4cm切ってもなぜか入らない

4cmずつ、4本の枠を切ってもらい、ベランダの一番奥に壁面に来るようにしてセッティングしようとしたところ、ベランダの排水溝側が4cmほど飛び出している部分があることを発見しました。

鉢をどけずに計ったため、縦方向のパイプが2本、セッティングできません。

更に4cm切る??呆然とする私に夫が、「開口口が家の中になるように、方向を替えてセットすりゃいいんじゃないの?」とぽつり。

当初の予定と、設置方向を90°変更して、セットすることになりました。

きらなくても、良かったんじゃないか、むしろ切らないほうが、スペースが広く取れたとしみじみ反省した私。

ベランダのサッシを開けて、家の中から手を伸ばしてファスナーを開けて、作業もできてラクラク。

はじめからこうすればよかった・・・。

風対策と更に熱を逃さないために

簡易温室だけでも十分なのですが、窓に貼り付けるタイプのプチプチを内側に貼って、周りのビニールの保温性&耐久性を向上させることに。

床に直接鉢を置かないものの、床の保温性も向上させるために、建材のプラダンボールを購入して敷くことに。

建材は丈夫なのにリーズナブル。

(↑すでに汚れているのは、ネペンテスの底面給水の枠が何故か抜け落ちて、水をばらまいたから)

肝心の温室枠は、風で飛ばされることがないように、ベランダに数箇所、タイロックで固定しました。

ビニールの内側に養生テープを貼ってから、ハサミの先端を挿して軽く穴を開け、そこにタイロックを通し、別のタイロックをくっつけたら、また穴を開けて、そこにタイロックの先を通し、はじめのタイロックに通してぐっと縛って固定します。

反対側のベランダ枠に固定していない面は、鉢をギリギリまで押し付けてセットして、鉢に温室が飛ばないように固定する役割を担わせています。

ここを開放口にしようとしていた計画が頓挫したおかげで、飛ばないように固定もできています・・・喜ぶべきか?

室内の多肉植物も移動

室内においていた多肉植物も、温室コーナーに移動させました。

おかげで、室内がちょっぴり広くなりました。

まだ温室スペースには余裕があり、入室待ちの面々もまだ入れそうです。

以前リカバリーさせたカトレアも入室中。

朝でも中は、ほっこりして、湿度が高く、多肉植物にも蘭にも、最適な感じがします。

2019年4月4日 その後のベランダ簡易温室

ほとんどの植物が枯れることなく、ベランダで越冬し、いつビニールを撤去するか??が現在の問題点になっています。

胡蝶蘭は花も咲いているし、見えていませんが、食虫植物も枯れませんでした。

唯一姿を消したのは、多肉植物のモニラリアです。

1~2月にはいたんですが、3月頃、姿がないことに気が付きました。

ハイビスカスには花芽も付きました。

画像の手前左の部分のピンク色は、砂漠のバラ「アデニウム・オベスム」の蕾です。

葉っぱは全て一度落ちましたが、また伸びてきて、花芽が付きました。

開け閉めして水やりする面のビニールに裂け目ができていたので、養生テープで補強しています。

今年の冬になる前に、買い換えます。

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