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2017年年末に、「大輪・強香・四季咲き・樹形がコンパクト・リーズナブル」の条件で探して購入したバラ苗のうちの一つが「チャイコフスキー」でした。
長野の自宅の庭で育てていましたが、2019年1月2日に鉢上げし、鉢植えにして浜松に置き場所を変えました。
2018年は1か月に1度程度しか世話ができなかったので、生育状態はあまりよくありませんでしたが、2019年は春の開花一番乗りで、とてもきれいに咲いてくれました。
チャイコフスキーとモーツァルトを偉大なる音楽家の名前のバラとしてまとめてご紹介していましたが、チャイコフスキー単独で、生育状態のご紹介もかねて改めて記事にしました。
チャイコフスキー
チャイコフスキーは2000年(2003年説も)フランス・メイアン社作出の、ハイブリットティー(HT)ローズです。
四季咲き大輪のハイブリットティー(HT)と四季咲き中輪房咲きのフロリバンダ(F)を交配したものなので、グランディ・フローラ(Gr)に分類されることもあります。
花びらは、中心に向かってクリームイエローが強くなり、花びらの縁はきれいなピンク色に染まります。
縁のピンクがそれはそれは美しいのですが、あまりきれいに発色しないこともあります。
オーソドックスな花型から半剣弁ロゼット咲きに
チャイコフスキーは花径12cm、花びら40枚以上の大輪の花を2~3輪ずつ、房咲きに咲かせます。
咲き始めは正統派のバラ!剣弁高芯咲きといった感じですが、
だんだんと半剣弁ロゼット咲きへと咲き進みます。
広がってしまう前の花色と花形がとても愛らしく豪華です。
チャイコフスキーは微香とも中香ともいわれるけれど
チャイコフスキーは、微香性とも、中香ともいわれていますが、なかなかに素敵な香りが近づいていくと漂ってきます。
強香といわれるジャストジョーイよりも優しい香りですが、「よく香る」という点では、鼻を突っ込まないと香りがしないジャストジョーイより、よく香ります。
花びらが一気に散りゆく前に
チャイコフスキーの花は、開花が進んでも見ごたえがあるので、ぐずぐず花殻摘みを先送りにしたいところですが、花が一気に散る性質があります。
何もチャイコフスキーに限った性質ではなく、花びらが多いタイプに多い現象ですね。
枚数が多いから、バサッとなると、そこら中花びらだらけに。
拾っておかないと、病気の素になるので、せっせと拾うわけですが、立派な刺が手に刺さるから作業が難航します。
そうなる前に、さっさと見切りをつけて花殻摘みしないといけないと、散らせてしまうたびに反省します。
大きく育てるのもコンパクトに育てるのも剪定次第
チャイコフスキーの樹高は、1.0~1.5m。
強めに剪定し続けると木立性が強くなり1.0m程度のコンパクト樹形に収まります。
剪定を甘めにすると、シュラブローズのようにボワンボワンに広がって1.5mくらいまで伸びます。
大きさも樹形も剪定次第でばらつきます。
庭植えを続けるなら大きくしてもよかったのですが、鉢上げした今、コンパクトに育てるのは必須作業になりました。
ものすごいふっといシュートがガツンと伸びてきました。
立派な刺がそれほど密ではないんですが、しっかりついています。
「強健種ですのよ♪」とチャイコフスキーに言われているような気がします。
2019年4月20日チャイコフスキーが一番乗りで開花
2019年の我が家のバラの開花レースは、長野から2019年1月2日に鉢上げして持ってきたグループがフライングのように咲き始め、浜松先住組が追いかけるように開花を始めました。
フライングチームの筆頭がチャイコフスキーで、開花した4月20日は、ご近所のモッコウバラが5部咲きだったことからも、フライング間違いなしです。
寒冷地の雪の下から掘り起こして運び出したので、暖地の浜松の気温が4月でも開花シーズンだと勘違いするのにぴったりだったのではないでしょうか。
一番花が終わったらなかなか開花が進まない
チャイコフスキーはGWに突入するまでどんどん花を咲かせていましたが、GW後、開花が止まりました。
一番花群の花が終わりかける前に通常なら追肥するのですが、GWに不在にするので、GW開けに追肥することにしたので、GW半ばに戻って来たとき咲いていないのは当然なのですが、追肥してもなかなか蕾が上がってきませんでした。
最近はデルバール氏の写真の付いたペレット状の肥料を愛用していたのですが、気まぐれでバイオゴールドセレクションの肥料をつかってみたら、粒が予想外にでかい。
溶けにくいのか、追肥して2週間しても花が付いてきません。
慌ててデルバール氏の写真の付いた肥料を買った店に買いに行ったら、ない。
ちょっと高かったから、売れなかったらしく、「違うのに変えたんです」とすまなそうに店員さんに謝られました。
仕方なく、時々液体肥料をプラスして気長に待つことに。
やっと咲いた2番花はちょっとちいさい
上の画像は2019年5月20日ごろ開花したチャイコフスキーの花です。
花径が8cmくらいしかありません。
咲き始めから白とも黄色ともつかない色加減。
暖地浜松の5月の気温は、すでに長野の初夏状態。
チャイコフスキーは、夏がやってきたと勘違いしているのかもしれないと怪しんでいます。
チャイコフスキーの本来の花の美しさが半減しているので、きっとこれは、夏に咲いてしまった疲れた花なんでしょう。
頑張って咲いてくれたから、良しでしょうか。