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冬に強剪定と葉っぱ取りをすると、バラがたくさん植えられていても風通しがよく、すっきりしていますが、春を過ぎると葉っぱがわしゃわしゃしてきて、すっきりしているのは株元ばかりになります。
バラが遮光になってしまうので、株元はすっきりしていてもあまり日当たりはよくありません。
葉っぱが茂ってくると、葉と葉が重ならないように隙間を開けると、その間の日当たりが悪い部分に空きが出てしまうので、株元に何か植えて、全体を華やかにしたいと思います。
バラの遮光を利用して日陰好きの植物を育てる
バラの茂みの下の開いているスペースには、日照条件がいまいちでもきれいに花を咲かせてくれる、いえいえ、日照条件がいまいちだからこそ本領を発揮できる花を咲かせましょう。
私のおすすめは、フクシア・インパチェンス・胡蝶蘭です。
どれも直射日光が嫌いなタイプなので、バラの茂みで遮光されてしまっている場所にはピッタリです
暑いのも寒いのも苦手な箱入り娘【フクシア】
フクシアは、かわいらしいベル状の花を、温度条件さえ合えばそれこそ一年中咲かせてくれますが、暑さにも寒さにも弱い箱入り娘です。
特に夏の間に直射日光ガンガンのところに置くと、あっという間に枯れ果てます。
冬は寒くなる前に室内の明るい窓辺に置き場所を変えますが、暖かければずっと咲いています。
環境が合わないと蕾を落とす
フクシアは小さな木でも葉の付け根からどんどん蕾をつけますが、生育環境があっていないと、蕾は大きくなる前にポロンと落ちてしまいます。
日当たりが悪すぎてもダメ。
日当たりがよすぎてもダメ。
暑くてもダメ。
寒くてもダメ。
水をやりすぎてもダメ。
デリケートなので気を付けましょう。
室内のど真ん中はさすがに暗すぎた
長野では、春から秋にかけては北向きの玄関先に置いておくと、いい感じにいつでも花を咲かせ続けてくれます。
暖地浜松では、暑すぎて屋外では厳しいかもしれないと思い、部屋のど真ん中に置いていたら、蕾がボロボロ落ち続けました。
暗すぎるようです。
せめて窓辺に置かないとだめですね。
バラの足元は最適だったようで、元気に蕾が上がってきました。
日当たりいまいちでも大株に育つ【インパチェンス】
インパチェンスは、日当たりがいまいちの玄関やシェードガーデンにぴったりの草花です。
一重咲きのものもかわいらしいのですが、八重咲きの「カリフォルニアローズ”フイエスタ”」は小輪のミニバラのようでとてもかわいらしく、バラの株元によく合います。
寒さに気を付ければ多年草に
インパチェンスは初夏~秋にかけて花を咲かせる、春まき一年草と考えるのが普通ですが、実際は寒さに弱い、「一年草扱いの多年草」です。
気温が10℃を下回る前に暖かいところに置き場所を変えると、ずっと育て続けられます。
気温が高い時期に開花するので、晩秋~春までは、ぽつぽつたまにしか開花しません。
たくさん花を咲かせるには肥料切れに注意
インパチェンスは暗いところでも花をどんどん咲かせますが、さすがに肥料切れすると花数が少なくなってしまいます。
株いっぱいに花を咲かせるにはそれなりに肥料が必要です。
春~秋にかけて、花が少ないなと思ったら、緩効性化成肥料をパパっとまいてあげましょう。
胡蝶蘭にもピッタリ!バラの遮光
豪華な贈答品の胡蝶蘭を屋外に出すには根性がいりますが、花が終わったワンコイン価格で購入してきた胡蝶蘭は、思い切ったことができるので、探してぜひ栽培にチャレンジしてください。
水だけやってりゃ花も咲かせるし、その花が1か月以上持つというロングライフな花です。
通年室内の明るい窓辺で育てることも可能で、どちらかといえばその方が管理はしやすいのですが、結構スペースもとるので、2018年4月からベランダ栽培しています。
日差しが強すぎると葉っぱが傷む
胡蝶蘭は、15~30℃くらいが生育適温なので、春遅霜の心配がなくなってからなら屋外で栽培も可能です。
真夏は遮光も必要になってきますが、わしゃわしゃに葉っぱが茂ったバラの下は、ちょうどいい日陰具合なので、胡蝶蘭にはピッタリです。
急に炎天下に出したりすると、短時間で葉っぱの一部が真っ黒に葉焼けすることもあるので、通年強い日差しはさけるようにします
なんだかおかしいと思ったらナメクジ!?
我が家の胡蝶蘭は、2018年11月~2019年4月中旬まで、ベランダに設置した簡易温室にありました。
冬の間中、花を咲かせたりしていましたが、5月に入ってなんだか元気がなく、6月に入っていよいよ葉っぱまで少なくなっているので、一度中の様子を見てみようと思いました。
大部分は、問題ない根の様子だったのですが、葉っぱがほぼなくなっている一株は、ナメクジが水苔の中に2匹住んでいました。
どおりで元気がないはず。
新しい水苔に植え替えましたが、元気が戻ってくるのかどうかは定かではありません。
状態のよい根が結構残っているにしても、葉っぱがほぼない。
復活してくれることを祈っています。