ガステリアの魅力と育て方|ごっついフォルムの多肉植物ガステリア

ハオルチア同様、明るい窓辺であれば、ずっと室内栽培でも問題なく育つ多肉植物に、「ガステリア」があります。

ちょっとごっつい感じでワイルドな多肉植物ですが、とげがあるものをみたことがありません。

ごっついけど優しい感じが、ラガーマンのような多肉植物だと私は思っています。

ガステリアの魅力とともに、どんなふうに育てるのか、ご説明していきましょう。

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ガステリアは成長が遅い多肉植物

ガステリアは、南アフリカ原産の、成長が穏やかで、ゴボウ根をどん!と伸ばす多肉植物です。

葉っぱを左右に広げるタイプと、ロゼッタ状に広げるタイプがあります。

アロエのようなオモトのようなサンスベリアのような……そんな幅広の葉っぱを出します。

葉の形にもバリエーションがありますが、斑入りのものや色の濃いもの薄いものなど、カラーバリエーションもあます。

また、葉の表面もつるんとしているものばかりではなく、ざらざらしているものもあります。

ガステリアの語源は「胃(gaster)」から

ガステリアはハオルチアの近隣種にあたり、「ガステリア(Gasteria)」という属名は、花の形が胃袋みたいな形だから「胃(gaster)」が語源となって名づけられています。

細い花茎を長~~~く伸ばして、先端の方にぴろぴろぴろっと花をつける形が、まさにハオルチアに似ています。

ガステリアを増やすには、ある程度育った子株を株分けするのがおすすめで、株元からどんどん子株が出てくるタイプもあります。

花から種を採って、種まきして増やすのに挑戦してみるのも楽しいですね。

ガステリアの育て方

ガステリアは成長がゆっくりなので、水の吸収もゆっくりです。

大きな鉢にドドンと植えると根腐れしやすいので、小さめの鉢で育てます。

水切れのサインは葉っぱにしわが寄ること。

全体に元気がないときは、水のやりすぎの時が多いので、水やり間隔を少し広げて様子を見ます。

ガステリアは、丈夫で乾燥にも強く、育てやすいので、世話の焼きすぎにならないように管理します。

ガステリアは暑さも寒さも苦手

ガステリアはアフリカ原産だから、暑さOK!と思われがちですが、赤道直下ではなく、アフリカ最南端原産なので、暑さは得意ではありません。

しかも、寒さも得意ではない。

つまりは、箱入り娘か生まれたてのベイビーのように、ぬくぬくした環境を好みます。

人が暮らしやすい温度環境であれば問題なく育ちます。

5℃を下回るのも、30℃を上回るのも、避けるのが無難です。

ずっと室内栽培できても、部屋の真ん中は暗すぎる

ずっと室内栽培できるガステリアですが、明るい部屋でも部屋の真ん中は暗すぎて徒長し、変な形にくずれてしまいます。

この点もハオルチアと同じですね。

明るい窓辺でずっと管理するのが最適です。

春と秋の気温が高すぎないときに屋外に出してもかまいませんが、直射日光は厳禁です。

ある程度の遮光は必須です。

ガステリアの水と肥料はほどほどに

ガステリアは多肉植物なので、水を葉っぱにため込むため、水やりを頻繁に行うのは厳禁です。

過度に乾燥させる必要もありませんが、表面の土が乾いたらたっぷりと、気温が高すぎたり低すぎたりするときは、いつもより気持ち水やり間隔をあけてみるのがおすすめです。

室内管理をずっとしていると、極寒屋敷でない限り、禁水までしなくても越冬します。

肥料は春と秋の生育期に多めにあげるのもいいのですが、ほどほどで十分です。

ガステリア・リトルワーティがやってきた

かつて、ホームセンターでハオルチア・オブツーサが500円で売っているのに出会い、まだちょっと高いな~~安くなるまで待とう~~なーんて思っていました。

今思えば、あれが最後の値上がり前の静けさでした。

直後、空前の多肉ブームがやってきて、あれよあれよという間に値段が急上昇していきました。

それから3年ほどたったでしょうか。

もう下火になってくれてもいいのになと思います。

それまではハオルチアなんて、100均観葉のなかでもいつも売れ残っていたのに・・・。

ガステリアはオール室内栽培OK多肉

数年来、ガステリアも欲しいな~~と思っていました。

ずっと室内栽培するしかない長野向きの多肉植物だからです。

ガステリアは扱っている店舗も少ない多肉植物。

めったに出会えません。

マイナーだから、多肉全体が高値傾向とは言え、さすがにハオルチアみたいなことはないだろう・・と高をくくっていました。

しかし、そこは空前の多肉ブーム。

ハオルチアと一緒でした。

めったに出会えないのに、久しぶりに出会ったガステリアは、高価な多肉植物に変身していました。

デカいのはバカ高い、小さいのも高い

私は小さいか、弱っているものを、大きくするのが好き。

だから、でっかいガステリアは、そもそも買うつもりはないけれど、びっくり価格だったので近寄ることすら恐ろしい。

そんな中、好みの草丈5cmにも満たない、水やりもうまくいっていそうにないガステリアを北千住のホームセンターの片隅で見つけたことがありました!

買っちゃおう~♪と思ったのもつかの間、値札を見て手が止まりました。

これが、なぜ1000円??

多肉ブームが下火になるのを待つしかないかもしれませんね。

とうとう出会えた!チープなガステリア

浜松に来てから1年半。

浜松は野菜も含めた植物の生産も盛んなためか、安価な植物がいたるところで数多く出回っています。(とはいえ、胡蝶蘭の見切り苗は相変わらず高値です。)

近所の一大チェーンの薬局では、植物の苗や鉢植えがとても安価で販売されています。

二度見したことが何度もあるくらい、どれも私の中の購入価格を下回っているので、ちょくちょくパトロールしています。

そんな私の目に、ガステリアが飛び込んできました!

ガステリア・リトルワーティ

しかも300円以下。ナイス!

唯一の難点は、私の欲しいサイズより二回りほどでっかいこと。

もうちょっと小さいか、弱ってくれていてもいいんだけどな。