お酢スプレーでアブラムシの進撃を止める!バラの害虫予防

無農薬でバラ栽培をしている方も多いのですが、バラは非常に病害虫が付きやすい植物なので、私はアブラムシ程度の、たいして強くない殺虫剤で何とかなる害虫は、オルトランやベニカXスプレーなどを適宜利用して退治しています。

カミキリムシの幼虫「テッポウムシ」や、コガネムシなどの幼虫が巣くってしまうと、バラは壊滅的な被害を被るにもかかわらず、これらの虫は殺虫剤がほとんど効きません。

これらの虫にもてきめんに効くような強い殺虫剤は、バラを枯らしてしまうことがあるので、できれば使いたくないものです。

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アブラムシの被害が止まらない

長野の自宅でバラを栽培しているとき、緑のアブラムシが付くことがあるので、気づいたときにバラ全部にベニカXスプレーシリーズをかけて回り、株元にオルトランをまくと、あっという間に状態が改善していました。

ところが、浜松では緑のアブラムシより、黒い頑固なアブラムシがはびこっていて、ベニカXスプレーも最強のネクストでも消えないし、オルトランも効果なし。

ネクスト高いし、殺虫剤を使いまくるのもうっとうしい。

殺虫剤のグレードはできるだけ高めたくない。

ホームセンターに何かいいものがないか物色に行きました。

お酢でできた殺虫剤が出た!

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ホームセンターの殺虫剤コーナーの一角に、食べられるものでできた殺虫剤コーナーができていました。

「まさか、木酢液を薄めたやつとか、ストチュウじゃないよね?」

と手に取ったら、まさかのお酢

自分で薄めずに、購入する時代が来たか~~と思いました。

しかも、1種類ではないので、虫退治したいけれど薬剤は使いたくない人の需要は高いのだと思いました。

もちろん私はお酢スプレーを自作する

丁度ベニカXスプレーが一つ空になったので、ここにお酢を入れて薄めて作って、使ってみることにしました。

バラにまくので、薬剤残りはノープローブレム。

お酢なら、ばんばん使っても懐もたいして痛みません。

100均でやっすい醸造酢買ってこようと思いつつ、忘れ続け、もう我慢できないと思って、純米酢を使って作ることにしました。もちろん、我が家にある最も安いものを使いました。

食べないんだから、こんなとこに品質こだわった高級なお酢は使えません。

お酢の酸度を考える

お酢を見ると、ラベルに「酸度4.5%」と書かれていました。

念のため「酸度」が何か確認すると、アミノ酸も含めてすべての酸を酢酸(お酢)に換算して算出した重量%のことのようです。

お酢100g中に4.5gの酢酸(お酢)相当の酸が入っていますということになります。

純米酢であれば、アミノ酸の割合が高く、酢酸の割合が低くなるので、実際の殺虫剤としての濃度はもっと薄いものになります。

10%に希釈するか20%に希釈するか

ベニカのボトルが1Lなので、要は1cc=1g概算にして、お酢を100cc入れるか、200cc入れるか悩みました。

100ccなら大体お酢が4.5g、200ccなら9g、お酢の濃度が0.45%になるか、0.9%になるか。

試薬と考えると・・・うすっ!

もっと入れてもいいけれど、それ以上入れたら臭そう。

いい加減アブラムシにイライラしているので、20%にしました。

殺虫剤としてのお酢のおすすめの希釈割合

殺虫剤としてお酢を使う場合の、おすすめの希釈割合は、20~50倍に希釈するというもの。

1Lに希釈する場合、加えるお酢は20cc~50ccです。

私は、ざっとその4~5倍は加えていることになりますね。(めっちゃ濃い)

ストチューをつくるのもおすすめ

お酢10ccと、焼酎(25°)10ccを1Lに希釈して作ります。

これに木酢液10ccをプラスしたり、たばこやトウガラシ、にんにくなどもプラスされる方も。

お酢と焼酎に黒砂糖小さじ1杯くらいを混ぜて置いて、しばらく発酵させてから薄めて使う方も。

私自身、長野の自宅で、木酢液をプラスしたものを使ったことがありますが、庭全体が焦げ臭くなりベニカの方がましだと思って、以来使っていません。

自作のお酢スプレーを使ってみた

一般にお酢を使った殺虫剤としての濃度の4~5倍の濃度でお酢スプレーを自作し、ベランダ植物にシュッシュとかけて回りました。

なにしろ、コスパは最高なので、思い切ってバンバン使えます。

でも、植物の量が多いので、ちょっと手がだるくなりました。

匂いはそれほど気にならない

スプレーするとき、風向きが悪いと、顔にちょっとかかることもあるのですが、この程度の匂いなら、気になりません。

掛けた瞬間はお酢臭いのですが、バラの香りをいつまでも損なうほど持続性がありません。

酢の物やお寿司を作るときには遠く及ばず、お寿司を食べるときよりもにおわない。

しかも、肌についても不快感に顔をしかめる必要もありません。

使う側としてはとても使いやすいと思いました。

気になる殺虫効果は?

どんなに使いやすくても、殺虫効果が全くなければ意味がありません。

使ってみた感想は、というとアブラムシが巣くっているところにはほぼ効果が感じられない!ということでした。

なんだ、だめじゃん!と切り捨てるのはまだ早いです。

アブラムシが付いていない蕾や葉っぱにアブラムシが増殖するのは防げているような気がします。

大した効果はないかもしれないけれど、まいている本人にもバラにも悪影響がなくて、虫が寄り付かないようになるなら、それで十分役目は果たしているのではないでしょうか。

かくて、私は、アブラムシが巣くってしまったところには、ベニカXスプレーシリーズを散布し、オルトランもまき、これから出てくる蕾にはお酢スプレーをかけておくようにしようと思います。

アルコールは、たんぱく質を変質させるから、アブラムシにはダイレクトに効きそうです。

まずはひとつ焼酎をちょっと混ぜて、お酢スプレーの効果をUPさせてみましょう。