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四季咲きのバラは強剪定をして葉っぱを取り除かないと、雪が周りに積もっていても休眠せず花を咲かせてくれますが、冬季には強剪定をして葉っぱを取り除いて、休眠させるのがおすすめです。
休眠させることで、バラは翌春に向けてエネルギーをチャージし始めます。
葉っぱを取り除くことで、今年の病害虫を来年に持ち越しません。
強剪定で樹高の1/2~1/3まで切り詰め、樹形を整えることで、来年扱いやすい状態・見栄えのよい樹形に整えることができます。
また、休眠すると水をあまり吸わなくなるので、年末の忙しいときに管理に手を抜くこともできます。
強剪定はどこで枝切りするの?
一般的な強剪定で枝切りする位置は、樹高の比較的高い部分の1/2くらいの位置を目安に、そのあたりにある膨らんだ新芽を残すような位置で切り落とします。
切ってしまうとつけることができないので、迷うときは長めに残します。
(↑の画像は、ピントの合っていない画像で申し訳ないのですが、芽がたくさんあったので、残してその上で切ることにしました。)
全体を切り終わってから整えなおしますが、大寒の頃(大寒の頃でなくてももちろんかまいません)など、後日また整えなおしても問題ありません。
ただし、生育状態が悪いとき・つるバラを大きく伸ばしていきたいときは、先端の方を切り落とすだけにして枝を温存します。
(切り口が枯れこむことがあるので、長めに残しています。また、蕾一つだけ選んで残して、枯れこんでも困るので、何個か芽が残っているのを確認しておきます。)
ジャストジョーイ
ジャストジョーイは、春も秋も開花は早かったのですが、晩秋はほぼ開花せず、下の方の葉っぱがお寂しい状態になりました。
特に長く伸びた枝があったので、その枝をまず初めに1/2の樹高あたりで切り取り、他の枝についても大体同じくらいの位置に切りそろえるようにして剪定しました。
細めの枝が下の方にも多くついていたので、どうしようかなと思ったのですが、とりあえず残して様子を見ようと思いました。枯れこんでから切り落とすようにします。
ガブリエル
ガブリエルは、2019年12月16日現在、蕾が3個膨らんで、きれいな8部咲きも残っていました。
花のついていた枝は突出して長かったので、深く切りましたが、ガブリエルは通常の強剪定を行うと枯れこんでしまうこともあるので、剪定は控えめにします。
新芽がある程度残るようにすることは他のバラと変わりませんが、剪定はかなり甘めにしました。ガブリエルは、樹高がとても高めに育ったので、切り詰めたいところですが、大株とはいえ一度目の強剪定なので、今年は控えめに、できたら来年はもう少し切り詰めるようにしたいと思っています。
ナエマ
ナエマはつるバラですが、つるバラとして育てていないし、鉛筆よりも細い枝からは花芽が伸びないといわれているので、強剪定の度合いとしては、”思いっきり”。
株元を見たら、中央の木質化している枝から出ている枝分かれが、中央のぶっとい枝と重なり合っていたので、枝分かれの方の枝を切り落としました。
大体枝の1/2くらいの位置で切りそろえました。
もっと下まで切り落としたいところだったのですが、1/2のところは新芽が少なめだったので、それほど思いきれずに終わりました。
首が伸びるろくろっくびのナエマなので、来年のためにはザックリ切りたいもの。
大寒の頃にもう一度切り詰めようと思います。
青龍
今年、青龍は秋バラが途絶えることなく、いまだに花数が多いままです。
ベランダに置いている鉢植えの中では最も樹高が高くなり、斜めにかしいでいるので、思いっきり強剪定して、ちょっと株を全体的に起こしておこうと思います。
倒れている一番長い枝の1/2程度になるように剪定しました。
株元から伸びているいい枝が2本しかない状態なので、下の方のひょろんとした枝も、枯れるまで残しておくことにしました。
スノーシャワープチシャンテ
修景バラのミニバラ、スノーシャワープチシャンテは、花がまだまだ続いている状態ですが、この際ばっつり切り落とします。
この手のもしゃもしゃするミニバラは、葉っぱをまとめて切り落とすのが定石。
芽がとても小さいので確認するのも面倒。
細かな枝分かれはまず絡み合っているし越冬できないと考えて、ばっつり切り落とします。
枝によっては、切り過ぎなのか、時々芽が出てこない枯れ枝になってしまうこともありますが、枝数が豊富なので、気にせず作業効率の方を優先します。
17年目のバラであるためか、どうも株が3つに増えているようにも見えます。
株分けする気もないので、このままです。
アンブリッジローズ
アンブリッジローズは、樹高は1mほどで収まって、それ以上に突出する枝がほとんどないのですが、全体に横にどんどん広がっていきます。
これ以上広がったらどうしようかと悩んでいますが、枝数がものすごく多いわけでもないようなので、本数を減らすまではやらないで、がっつり切って成長を抑えます。
細めの枝分かれが多いのですが、まっすぐな太い枝に新芽があまりついていないように見えたので、保険を兼ねてできるだけ残しておきました。
春の状態を見て、邪魔そうな枝は取り除くようにします。
チャイコフスキー
春バラは見ごたえがあったチャイコフスキーですが、秋バラは非常に少なかったので、ちょっと寂しかったです。
枝の広がりもそれほどではないので、さっさか作業を進めました。
混み枝が多めなので、どれを残すか悩んだので、大寒の頃にもう一度切り詰めようと思います。
アイスバーグ
アイスバーグもまだまだ蕾も花も咲いていました。
アイスバーグはとげが少ないので、サクサクさぎょうがすすみます。
全体にぼ予四と広がっているので、大体1/2の樹高になるように、芽を確認しながらパツパツ切っていきます。
混み枝などがないようにすっきりし上げたら出来上がりです。
グリーンアイス
枝が込み合っているし、とげが多いので、スノーシャワープチシャンテと同様、まずは葉っぱをまとめて取り除く作業をします。
葉っぱがなくなったら、混み枝や細い枝を取り除き、新芽を残して切り落としていきます。
大体すっきりすればOKです。
細枝を全部切ってしまうとかなりお寂しくなってしまうので、枯れたら切り取るつもりでなるべく残しました。
エウリディーチェ
この期に及んできれいな大輪の花を咲かせてくれるので、切りたくないNO.1ですが、来年のためにばっつり切り、花は切り花で楽しみます。
春までかなりお寂しかったのですが、秋になってもしゃもしゃです。
樹高も高めになったので、1/2まで切り詰めておきます。
去年3本だった枝が増えたようです。
アミ・ロマンティカ
アミ・ロマンティカはつるバラなので、葉っぱを全部取って誘引しなおすのが基本です。
切るのは先端と気になる細枝だけにしました。
麻ひもなどを取り外し、葉っぱを全部取り除きます。
なるべく枝が横になるように、ワイヤーで軽く止めておきます。
太い枝は曲がりにくく折れやすいので、なるべくいじらず、大寒の頃に誘引しなおします。
ここでの誘引は、とりあえずの誘引です。
簡単に曲がるものだけ横向きにします。
特に寒い時期はふと枝でも、とても曲げやすい時期なので、寒さが募ってきたら再誘引しましょう。
負荷をかけすぎると、真冬でもボキッといってしまうことがあるので、くれぐれもやりすぎには注意してください。
強剪定が終わったら冬支度
最近日暮れが早いので、剪定が終わったらどっぷり日が暮れてしまいました。
落ちた葉っぱなどを集めて袋詰めしたところで作業は一旦終了し、翌日天気が回復したので、冬支度を続いて行いました。
冬支度として、強剪定をし終わったバラに肥料を施肥し、バーク堆肥やもみ殻燻炭、バークチップなどをを株元にまいていきます。
長野であれば、鉢の周りをプチプチで覆いますが、浜松では5℃を下回る日がほとんどないので、このままで越冬です。
冬支度の実際の作業
まず、地表面に残っているバークチップなどを株の周りに寄せ集めます。
可能であれば、土も少し削る程度に掘り集めておきます。
できた鉢周りの溝に、バラ用の肥料をぐるっと一周まいておきます。
たっぷりまけば、この方法である必要はありません。
あくまで我流です。
最近毎冬こうしています。
土やバークチップなどを戻したら、取り除ける範囲でいいのでバラの葉っぱも取り除いておきます。(病害虫の持ち越し防止のため)
昨年から分けていただいてたっぷり手元にあるもみ殻燻炭をバラバラと巻きました。
もみ殻燻炭が風に飛ばされないように、上からおがくずで作られたバーク堆肥を載せましたが・・・堆肥じゃなくて、ほぼおがくず状態のままでした。
秋口に”おがくずで作られたバーク堆肥”詰め放題を購入しておいたものですが、発酵していないし、もみ殻燻炭より風に飛ばされそうです。
様子を見て、あまりに舞い散るようなら、さらにこの上にもう少し大きい粒度のバークチップを載せることにしようかなと思います。
鉢植えのバラには寒肥もバラ用の肥料を施肥
鉢植えのバラに有機堆肥を施肥すると、根に悪影響を及ぼすこともあるので、お勧めではありません。
とはいえ、馬糞堆肥を上にまいてみたこともある私ですが、目に見えた悪影響はなかったように思います。
手に入った馬糞堆肥が、バークなどもブレンドされたサラサラで大してにおわないものだったことも原因の一つだと思っています。
これが鶏糞堆肥などでは、ちょっといただけない結果もあり得るので、私自身は庭植えにしか施肥したことがありません。
鉢植えの場合、根っこが早々伸びてくれても困るし、樹高が高くなりすぎてくれても困るので、あまり堆肥にこだわる必要はないのではと思います。
強剪定が終わったら水やりは控えめに
強剪定が終わると、バラは休眠するので、水やりは控えめにしますが、全然あげないわけではありません。
土が乾きすぎないようにチェックは欠かせません。
週1回程度で十分ではありますが、土が乾いていないか、こまめなチェックを心がけましょう。
こまめな水やり再開は葉っぱが出始めたら
温暖化もあり、バラの目覚めが早くなっています。
葉っぱが伸び始めたら、バラが目覚めているしるしなので、水切れには十分に注意してください。
土がからからになっていると、枯れこんでしまいます。
暖地では、2月下旬から、葉っぱに気を付けましょう。