花桃を楽しむ【2020】天竜相津・花桃の里

2020年3月15日、天竜相津・花桃の里に、花桃を見に行きました。

新型コロナウイルス対策のために花桃まつりは中止になっており、早めの時間帯に訪れたこともあって、行ったときは人もまだ、まばらでした。

長居しない方がいいので、若干駆け足気味でしたが、花桃をしっかり楽しむことができました。

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花桃は花を楽しむために品種改良された桃

桃が日本に入ってきたのは弥生時代とされていて、古来より親しまれています。

桃は災いを防ぎ、福を招くとされ、古事記にも登場しています。

桃は、古来より、よりおいしい実を楽しむために品種改良を重ねられていましたが、江戸時代に花を楽しむための品種改良もすすみ、実を楽しむ「実桃」と花を楽しむ「花桃」に分けて考えられるようになりました。

花桃は、実桃に比べると実付きは悪く、実もあまりおいしくありませんが、花が艶やかで美しいのが特徴です。

花桃の里ガーデンの花桃トンネルの下には、桃の種がたくさん落ちていました。

花桃も木が多くあれば、それなりに実もなるようです。

花の枝の付け根に見えている黒いものは、去年の実の朽ちたもの。

桃というには小さい実がついていたのがわかります。

結実しても収穫しないことからも、食べてもさほどおいしくないということが十分に察せられます。

桃の花色には、白・ピンク・赤の他に、白地に赤が混じっているもの、赤い花が白い花とアトランダムに混ざっているものなどもあり、一重咲きの他に、八重咲のもの・花がとても大きいものなどもあります。

花桃の見頃は、例年の場合、3月中旬~4月上旬です。

寒冷地では、若干遅咲きになり、4月下旬~5月上旬が見ごろになります。

2020年は暖冬のためか、暖地でも寒冷地でも、花桃の開花は早送りのようです。

天竜相津・花桃の里

浜松市は非常に大きな市なので、浜松駅前から天竜区の花桃の里まで、歩いて行ったら1日ではたどり着けないでしょう。

花桃の里は、天竜川沿いの風光明媚な山間部にあります。

火防の神さま「秋葉神社」にお参りするとき、一緒に出掛けるのに便利な場所にあります。

天竜相津道の駅「花桃の里」

道の駅「花桃の里」の周りも、花桃が濃いピンクの花を咲かせていました。

店舗の裏側にも花桃が植えられています。

道の駅「花桃の里」は、こじんまりした道の駅ですが、山の幸や民芸品、天竜茶やお饅頭などの直売コーナーや、お食事処もあります。

トイレは店舗とは別の横手の建屋にあり、店舗とトイレの間を奥へとすすむと夢の架け橋の入り口にたどり着けます。

道の駅「天竜相津・花桃の里」

〒431-3755

静岡県浜松市天竜区大川31-10

道の駅 天竜相津「花桃の里」公式サイト

花桃の里ガーデン

「花桃の里ガーデン」は個人の私有地で、花桃の開花期間のみ無料開放されています。

道の駅「花桃の里」の側道を山に向かって進むと、奥にも駐車場があり、その横の山道(私道)を10分ほど登った先に、花桃が咲き乱れる花桃の里ガーデンがあります。

山道の途中に、道の駅がしっかり見えるところもあります。

道の駅「花桃の里」から歩いて登る方のみ、散策させていただけます。

柵の中に入り込んだり、踏み荒らしたり、枝を折ったりなどは、言語道断です。

途中の沿道も私道なので、マナーを守って鑑賞しましょう。

勝手に植物採集などされませんように。

花桃の下で菜の花が咲き乱れていました。

花桃のトンネル

見る角度でまた違った表情を見せてくれます。

トンネルの外側から見てもきれいです。

広い園内にたっぷり花桃が植えられています。

青い空の下、花桃の花びらが風に揺れてちらちらと舞い散る様子が美しい。

山の緑と花桃と青空。

桜よりも花びらの色が濃く、また違った美しさがありますね。

山の中なので、獣害があるのでしょう、電柵が設置されています。

柵に触れないようにしましょう。

白い花桃とピンクの花桃が混ざっています。

へっぽこカメラマンなので、目で見たほうが美しいです。

日差しに花びらがキラキラして見えます。

白い方は、ちょっとリンゴやアンズの花に似ています。

八重咲きは豪華。

花が燃えるような花桃トンネル。

ところどころにある白い花桃。

木を覆うように花が咲いています。

花桃のトンネルの中から見上げた花桃。

花桃のトンネルの中をゆっくり歩きました。

星空よりも花びらの方が多いと思います。

場所によっては花が少し終わったのか、これからもっと咲くのか、花数が少な目の木もありました。

山間にあるからこそ美しいのだと思いました。

やぎさんがいます。ひたすらお食事されていました。

ちいちゃんとむぎちゃんです。

やぎのいる広場の周りも花桃で囲まれています。

花桃の里の入り口から振り返ってみた花桃。

丹精込めて育てていらっしゃる花桃を見せてくださり、ありがとうございました。

ダム湖にかかる「夢の架け橋」

道の駅の裏手に回ると、ダム湖の上にかかる「夢の架け橋」への入り口に到達します。

この橋は、未開通の線路の一部分なので、対岸へと歩いて渡ることができます。

自転車も通行可。

渡った先には「花桃の小径」があり、ボートパークもあります。

2020年3月15日には、対岸の花桃が終わっているように見えたし混んできたので、途中でUターンしましたが、のんびり散策にぴったりです。

(↑の画像は橋から見た天竜川で、対岸ではなく、通ってきた道が見えています)

トンネルの中の「浜松ワインセラー」

夢の架け橋となった未完成の線路は、対岸まで伸びていますが、その反対側はどうなっているかというと、山の中腹まで伸びています。

道の駅「花桃の里」の側道を山に向かって進んで、花桃の里ガーデン入り口を通り過ぎると、線路の真下に到着します。

線路手前の山肌にワインセラーの入り口がこっそりあり、線路に向かって登っていくと、トンネルの入り口に到達します。

ガーデン同様、道の駅から、歩いていきます。

トンネルの中にはワインがぎっしり並べられています。2019年夏に行ったときは、国産のワインは見当たりませんでしたが、オーナーが買い付けられた各国のワインが並べられていました。

ワインの販売の他、レンタルセラーとして、ワインを預けておくこともできます。

浜松ワインセラー

静岡県浜松市天竜区大川

営業日は土・日・祝日のみ(11:00~17:00)

浜松ワインセラー公式サイト

秋葉神社

秋葉神社は、秋葉山をご神体と仰ぐ、西暦709年創建の、火防の神さまです。

正しくは、「秋葉山本宮秋葉神社」

下社と上社に分かれていて、下社から上社へと歩いて登っていくのが不可能とは言いませんが、ちょっと大変。

それぞれ車で移動するのがおすすめです。

花桃の里から、ナビに誘導されて進んでいて、橋の手前で小さな看板に「下社まで11km」と書かれていたものに目が留まり、「細いな?」と思いつつ、進みました。

結果として、かなり急で細い山道を突き進むことになってしまったので、小さな看板より、大きな公式看板を目印に進まれることをお勧めします。

山道にすっかり疲れ果て、上社は今度行こうと思いました。

ちなみに上↑の画像は、下社の鳥居の側の苔むした石。苔がキラキラきれいだったので撮ったものです。

秋葉山本宮秋葉神社公式サイト

2020年の花桃まつりは中止

天竜相津・花桃の里では、毎年花桃まつりが行われてきました。

2020年は、3月8日(日)~15日(日)の開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染予防のため、開催中止となりました。

花桃まつりの開催時期は、花桃のピークの読みがピッタリ!!なのですが残念です。

私が花桃の里を訪れた2020年3月15日(日)は、気温も低くない上、晴天にも恵まれ、花桃は満開のものがほとんどでした。

ピークか?というと、ピークをやや過ぎ始めている感じでした。

とはいえ、2020年3月22日頃までは、まだまだ花を存分に楽しめるのではないかと思います。

花桃の里に行ってみて思ったこと

花桃の里に花桃を見に行った場合、花桃の里ガーデンに寄らないと、花桃を3割ほどしか楽しめなかったのではないかと思うほど、花桃の里ガーデンは花桃にあふれていました。

静かに鑑賞されている方が多い中、わんこを連れた方が非常に多かったと思いました。

わんこが騒いでいることはなかったのですが、わんこを連れた方の自由過ぎる行動に、ちょっと目が点に。

「庭を野良猫が荒らすから、最近猫があんまり好きじゃなくなったけど、犬もなんだか嫌になってきたね」と夫に話したら、笑っていました。

帰宅してから、サイト「しずおか はなさんぽ」を拝見して、要所要所にわんこ画像があることから、わんこが多かったのかな??と考えてしまいました。

うん、わんこはもういいかな。

サイトをご覧になりたい方は、コチラから。

天竜相津VS阿智村

2020年は、新型コロナウイルスが猛威を振るっているため、遠出できないし、混んでいるならあきらめる必要がありましたが、3月15日、天竜相津・花桃の里に行ってみて、混んでいなかったので花桃も楽しむことができました。

混雑する前の早めの時間帯だったこともあって、到着時は比較的すいた状態でした。

天竜相津・花桃の里は、長野県下伊那郡阿智村の、1万本の花桃が咲き誇る「花桃街道」には遠く及びません。

しかし、阿智村は、いかんせん、ちょっと行ってくる~という立地条件ではありません。

その点、天竜相津・花桃の里は、浜松市街地からさほど遠くない、近距離の道の駅とその周辺なので、サクッと行ってサクッと楽しんでサクッと帰る、そんな楽しみ方ができました。

天竜相津の花桃を見損ねたけど花桃が見たい!方に

阿智村は、都心からサクッと行くにはちょっと遠いとはいえ、長野県でも南側「南信州」なので、我が家のある「北信」長野市に比べれば、かなり浜松にも東京にも近い場所にあります。

阿智村は、天竜相津よりも北にあるため、開花時期が遅れるので、天竜相津の花桃を見損ねたけれど、やっぱり花桃を見たい!という方は、GW前にいち早く行けるなら、阿智村に行ってみるのもおすすめです。

花桃街道は、車にのったまま通れる部分も十分な長さがあり、かなりきれいなので、コロナウイルスが心配で人混みを避けたい場合も、ドライブスルーすることも可能です。

もちろん、車を止めて、歩いて散策できる部分がたっぷりあるので、混雑していなければ行ってみるのもおすすめです。