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大した広さがない我が家の庭の、中央あたりのフェンス近くにストロベリーアイスを植えたところ、あっという間に広がって、我が物顔に我が家の主と化してしまいました。
ストロベリーアイスは、ウエーブの入った花びらの、縁の方が濃いピンク色で、中央になるに連れて色が白っぽくなっているキュートでラブリーな花が咲きます。
「苺氷」の名前の通り、かき氷のいちごシロップがけを連想させます。
ストロベリーアイスは、四季咲き性の高いつるバラを育てたい!という方にぜひおすすめしたいバラのひとつです。
ストロベリーアイスはつるバラのようになる
ストロベリーアイスは、1975年フランス・デルバール作出の房咲きになるバラ・フロリバンダローズ(F)です。
つるバラ・クライミングローズではありませんが、広がりが非常に大きくなります。
通常、樹高も幅も1.2m前後まで伸びると言われていますが、実際はもっと伸びます。
樹高は1.5mくらいまでしか伸びませんが、冬の強剪定を弱めにしてつるを伸ばす方向で育てると、幅4mくらいまでひろがってしまいます。
アーチやフェンスに這わすことも可能です。
ウエーブの入った花びらが魅力
ストロベリーアイスの花の形は丸弁八重平咲きとされていますが、花びらに軽いウエーブが入るので、波状弁八重咲きでもいいのではないかと思います。
花びらの数は多くはありませんが、縁の方になるにつれてよりピンクが濃くなる花びらは、咲き進むとほぼピンク一色になり、やがて色が退色していきます。
ピンクの色は、秋バラのほうがかなり濃くなり、発色も良くなります。(上↑が秋バラ)
香りは微香性です。
作出されて40年以上たつバラですが、四季咲き性が高く、フェンスいっぱいに広がったとしても、春から年末に強剪定するまで、花が途切れません。
まっすぐ伸ばした枝にも結構花が咲く
つるバラは、つるを真っ直ぐ上へ伸ばして育てると、下の方に花がつかなくなってしまうので、なるべく横方向が長くなるようにしながら、蛇腹状に誘引する必要があります。
ストロベリーアイスは、フロリバンダローズなので、まっすぐ上に向けて伸ばした茎も旺盛に枝分かれして、花つきは悪くありません。
横に長く延した枝も枝分かれしやすく、枝分かれしたところに花をつけます。
真夏、花を咲かせないように追肥をストップさせますが、それでも10輪は常々花を咲かせ続け、秋に追肥を再開するとまたぞろ花を咲かせるので、多花性も、四季咲き性も、生育の旺盛さも、我が家の庭ではダントツでした。
ストロベリーアイスの剪定ははじめてでも簡単
ストロベリーアイスは、フロリバンダローズですが、庭植えにすると、どんどん横に広がっていきます。
スペースが十分にある場合や、アーチやフェンスに沿わせたい場合、どんどん伸ばしてまるでつるバラのように育てることができます。
十分にスペースがない場合、枝をしっかり切りつめていくと、ぎゅっとコンパクトな普通の木立性のバラとしても育てることができます。
あまり強く剪定しないで奔放に育てても、しっかり切りつめていっても、どちらにしてもよく花が咲きます。
3年もしないうちに、直径3cmくらいの太枝がいくつも伸びていてびっくりさせられます。
上↑の画像は、今年秋の強剪定を行う前のストロベリーアイスの様子ですが、この時すでに、右側と左側、1mずつ横に伸びた枝を切り落とし、中央の長いふと枝も、1mくらいのところで切り落としています。
どこで切ってもいつの間にか伸びてくる
ストロベリーアイスの剪定は、とにかく新芽が残してさえあれば、切りすぎようが甘く切ろうが、翌年も元気に花を咲かせてくれるし、よく伸びるので、失敗いらずです。
直径3cmの大枝は、通常は花つきが悪くなってくるものですが、ストロベリーアイスは、残しておいたら結構花も付きます。
大きくなりすぎて扱いづらいときは、太枝を株元から切って株をリフレッシュさせますが、いつの間にか新しい太枝ができているので、ストロベリーアイスの場合は、剪定に迷いも技術も不要です。
2018年11月下旬の強剪定は強めに
強剪定の後のストロベリーアイスです。
このひとつ上の画像の物を剪定しました。
中央の1mほど切り戻していた太枝を、まるごと切り落としたので、切り口が直立した枝の株元に見えています。
直立している枝は、ひとつ上の画像の左側に斜めに伸びていた枝です。
今後日当たりが悪くなることもあって、コンパクトな樹形に仕立て直しました。
2019年1月2日のストロベリーアイス
雪が降ったこともあって、横に寝かせるにはピッタリの状態になってきました。
画像右端の真っすぐ伸びている枝を試しに寝かせてみました。
びよよ~~ンと曲がります。
その横の、木質化したもう少し古い枝も曲げてみました。
やっぱりびよよ~~ンと曲がりました。
曲げて育ててもいいんですが、いずれにせよ、日照不足なので、どの程度育つのかわからないし、大きくなりすぎると自分で支えきれなくなる可能性もあるので、今年は特に曲げずに、このまま育ててみます。
こうして見てみると、結構太枝に思えますが、太枝を切る前は細めの枝でした。
日照不足に負けないで、育ってくれるといいなと思います。