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Twitterで、「バラはやっぱり鉢植えで育てた方が管理しやすい」「庭植えにしたのはまずかった」という投稿を時々見かけます。
経験上、えー、鉢植えの方が管理が難しいよ~?と私は思います。
もちろん、一概には言えませんよね。
庭植え・鉢植えのメリット・デメリットを含めて、それぞれのよさを比較してみましょう。
バラを庭植えにするときのメリットデメリット
バラを育てるときに、最も管理がしやすいのが庭植えだと思いますが、それも条件によるのではないでしょうか。
日当たりがあまりよくない場所や、強風が吹き荒れる場所、乾燥がひどい場所などは庭植えでもあまりいい場所とは言えないでしょう。
ストロベリーアイスから60cmほど離したところにフレンチレースを植えたら、1か月かからずに枯れました。
強健種のそばに大して丈夫ではないバラを植えたら、ひとたまりもないようです。
水やり頻度がマメでなくても大丈夫
庭植えの場合、地面そのものが持っている水分量が多いことと、一度の雨で蓄えられる水分量が多いことから、水やり頻度がマメでなくても枯れにくくなります。
長野の庭のバラが、ペットボトル給水を差し込んで1か月に1,2度しか水やりしなくても枯れないでいられるのは、庭植だからこそだと思います。
植え替え不要でメンテナンスが楽
根鉢がパンパンになることがないのが庭植えの最大のメリットです。
長い間育てていても、植え替えは必要ありません。
もちろん、植え替えてもかまいません。
鉢が小さいかな~~という心配がゼロな点が最高ですね。
地中の虫を気にせずにいられる
追肥をしようと株元を掘ったらコガネムシの幼虫やヨトウムシがコロンと出てくることは珍しくはありません。
これぐらいでは枯れません。もちろん、見つけたら即捕殺するけど。
地中の虫はほとんど気にしないでいられます。
移動しないから品種がわからなくならない
植えた場所から株は勝手に移動しないので、冬に強剪定した後でも、どれがどれかわからなくなることはありません。
鉢がどれがどれかわからなくなった私には、このメリットは偉大だと思いました。
有機堆肥・有機肥料も入れ放題
ご近所に施肥するときに匂い漏れがないとは言いませんが、しっかり土に埋めてしまえばにおわないので、有機堆肥・有機肥料は年中施肥が可能です。
バラに有機肥料を施肥したときの育ち具合のよさ、別格ですよね。
鉢植えでは狭すぎて今一つお勧めではないので、使い放題のところがやっぱりいですね。
前にバラを育てたところは育ちにくい
前にバラを育てていた場所には、土を大量に入れ替えたとしてもバラが育ちにくい傾向があります。いわゆる連作障害というやつですね。
育ちすぎ防止になるから問題なしかもしれませんが、思うように育たない傾向があります。
バラを鉢植えにするときのメリットデメリット
鉢植えで育てるとデリケートな品種は育てやすいといいますが、私は庭植えの方が鉢植えより育てやすいと思います。
青龍を始めて育てたとき、鉢植えで育て始めましたが、なんじゃこりゃ!?と思うほど病気がちでいつまでもひょろっひょろ。
やけくそで回りにバラが全くない、ひさしのはずれで日当たりがいいものの風よけ雨除けもあるようなところに庭植えにしたところ、ぐんぐん育ち始めました。
身近に置いて様子が見られる
ベランダガーデニングを再開して思うことは、バラが一気に身近になったこと。
雨の日も風が強い日も、身近にバラが見えます。
目線もとても近いので、病害虫にも気が付きやすい傾向があります。
栽培環境を自在に変えられる
「こっちの方が風通しがいいかしら」
「アイスバーグの隣はしげっしげで苦しそうだから、もうちょっと離すか」
といったように、自由自在に置き場所が変えられるのが最大のメリットです。
庭植えだと、真冬になるまで動かせないですもんね。
植え替えは重労働
根鉢が回る→植え替え→場合によっては根も切り詰める
一つ二つならいざ知らず、10鉢以上になると結構な重労働です。
しかも、真冬限定。寒くて辛いですね。
水切れがダイレクトに響く
庭植えと違って、鉢植えは水切れしやすく、夏場は朝夕の水やりが欠かせません。
長期不在は「プールにドボン」で対応できるものの、その水も切れたらすぐにみな枯れてきます。
地中の虫の攻撃にとても弱い
一匹のコガネムシの幼虫が根を根こそぎ食い尽くす事態に陥ります。
鉢植えは地中の虫の攻撃にもとても弱いので、庭植えなら弱ってきたら「テッポウムシか?」と株周りを探すわけですが、鉢植えでは思い切って鉢を外してみる作業も必要になってきます。
小さい鉢ならいざ知らず、10号クラスを何個もやるのは憂鬱ですね。
テラコッタに植えるとかっこいい(高いし重いけど)
おしゃれなテラコッタ鉢。
リーズナブルなプラ鉢愛好家の私でも、いくつか持っています。
我慢できなかったの。かっこいいんですもの。
でも、重い。そしてお高い。
そして、寒冷地の性でしょうか、突然ボカンと割れます。
プラも砕けるんだけどね。
何の変哲もないバラが、おしゃれなテラコッタ鉢に植えられていると、なんだかゴージャス。
花がいつもより2倍増しに美しく見えます。
いつか、おしゃれなテラコッタ鉢をずらっと並べてみたいな~~♪
高いし重いから、もう少し若くてお金が余っていたら間違いなくやったんでしょうが、今となってはプラ鉢万歳!でしょうか。