アジサイの育て方|鉢植えアジサイの肥料や剪定方法水やりについて

母の日の贈り物として、鉢植えのアジサイはとても人気があります。

最近は、特に花形も花色も美しく豪華な品種が次々と登場しているので、どれもコレも欲しくなってしまいますね。

憧れはあるけどまだ一度も育てたことがない、プレゼントでいただいたがどうやってお手入れしたらいいの?今回はそんな鉢植えアジサイの基本的な育て方についてご紹介します。

綺麗に咲かせるコツや枯らさない方法も記していきますのでぜひ参考にしてみてください!

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おしゃれで豪華なアジサイが手に入ったら

おしゃれなで豪華なアジサイが手に入ったら、まず最初にするのは植え替えです。

ここを省略すると、枯れる始める時期が早くなります。

豪華なラッピングをとりはらう

豪華なラッピングに包まれて、より美しさが引き立っているアジサイなので、このまま飾っていたいところですが、まず最初に行うのは、ラッピングを取り払うこと。

アジサイの生育に、このラッピングは邪魔者以外の何物でもありません。

どうしてもこのまま育てたいのであっても、一度は全部外して、状態を確認することが大切です。

最初の植え替えはそのまま大きい鉢へ

それではまず、あじさいの育て方ではじめにしなければいけない植え替えからご紹介していきます。

市販のアジサイは美しい花が咲いていてとてもいい状態ですが、この状態がピークで、これ以上育つことができない、ぎゅうぎゅう詰めで我慢しているところです。

花が綺麗な状態でも、このままでは後は下っていくだけなので、そうしないためには植え替える必要があります。

今ついている鉢を外して、今のアジサイが鉢ごとそのまますっぽり入る植木鉢に植え替えます。

いわゆる、「一回りか二回り大きい鉢に植え替える」という作業なので、「鉢増しする」ことになります。

アジサイの鉢増し・植え替え方法

地上部分が痛むことがないように、気をつけて、鉢のふちをトントン地面に当ててから、鉢を引っ張るようにして外します。

鉢底からすでに根が出ている場合は、その根を痛めないように、ときにはプラスチックの鉢の方を切り刻んでもきれいに出してあげましょう。

1.鉢底石を鉢の底に1~2cm敷き詰める

鉢底石は100均でも売っています。

2.培養土を2~5cm以上入れる

鉢の大きさで、どのくらい入れられるか違ってきますが、これから根が伸びることが出来るスペースを作ってあげます。大量に入れる必要はありません。

あじさい専用の土でも、普通の培養土でも構いませんが、新しい土を使ってください。

3.苗をセッティングして周りに土を入れる

鉢の上端から2cmくらいは空白(ウォータースペース)を作ります。

この余裕が無いと、水やりがしにくくなります。

4.鉢底から流れ出る水がきれいになってくるまで水やりする

はじめは茶色い水が出てきますが、きれいになってくるまでどんどん水やりします。

鉢皿に水はためておかないようにしてください。

アジサイの置き場所、日当たりについて

アジサイの植え替え・鉢増しが終わったら、これからアジサイをどこに置いて育てるか決めます。

きれいだからお部屋の中におきたい!という人もあるかと思います。

アジサイは日当たりの悪いところでも問題なく育つ植物なので、室内でも育てられますが、屋外の暗いところより、室内のほうが植物にとっては暗い環境になります。

室内で育てるなら、できるだけ明るいところで育てましょう。

屋外で育てる場合は風通しの良い明るい日陰がおすすめです。

日当たりも嫌いではないのですが、葉っぱが枯れやすくなるので、日陰のほうがベストです。

ここが最大のポイント!アジサイの水管理・水やり方法

アジサイが枯れそうになる最大の原因は、水管理が適切ではないことが一番ではないかと思います。

アジサイの水やりは、土にあげる水やりと、地上部の花や葉っぱに与える水やりは、水やり頻度が全く異なることから、分ける必要があります。

アジサイの土にあげる水は表面が乾いてから

アジサイは、土が常時湿っている状態を好みません。

表面の土が乾いてきたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりましましょう。

土が乾いていないのに、毎日せっせと水やりする必要はありません。

庭植えの場合は、根付いた後は土には水やりしなくて自然任せにします。

アジサイの花にジャージャー水をかける

アジサイの花びらと思われている部分は、「装飾花」と言われる、ガク片、いわば葉っぱ一種です。

本来の花「両性花」は、中央部分に隠れるようにちまちまとついている小さなものです。

アジサイは、切り花にするのが難しいように、地上部は水を吸い上げるのが得意ではありません。

花びらではないので、水がかかっても痛みません。

上からシャワーをかけるように、花にも葉っぱにもジャージャー水をかける必要があります

春先なら、1日1回でも構いませんが、真夏などは朝昼晩、3回かけるなど、常に水浸しがベスト。

そうしないと、葉っぱや花が枯れ込んできます。

アジサイの剪定は7月までに終わらせて!

庭植えなど、大きく育っても構わない場合のアジサイの剪定は、春まで行いません。

春に新しい葉っぱが伸びてきて、枝先の葉っぱの中にアジサイの花の素「花芽」ができているのが確認できてから、去年の枯れ枝を切り落とします。

鉢植えで育てる場合は、7月までに花の下の大きな葉っぱ2組目「2節目」を切り落とします。

つまり、3節目の上でカットします。

アジサイは枝の先端に花芽をつけますが、8月以降にカットした先端部分には葉っぱしか付きません。

剪定したら植え替える

アジサイの剪定が終わったら、今植えているアジサイの鉢がすっぽり入る大きさの鉢に、植え替えます。

最初の植え替えと同じ、鉢増しですね。

すでに根が鉢の中でいっぱいになっているので、植え替える必要があります。

根の状態が悪くなければそのまますっぽり植え替えますが、いたんだ根や伸びすぎた根があれば切り落として、整理してから植え替えましょう。

剪定後の水やりは土だけでもOK

剪定した後のアジサイの水やりは、表面の土が乾いたら底から流れ出るまでたっぷり与えるようにして、葉っぱの方はやめるようにします。

葉っぱに水を与え続けても与えなくても、アジサイは全体に枯れ込んでいきます。

秋の終わり~春先までアジサイは枯れたようになる

秋が深まってくると、アジサイは全体に茶枯れてきます。

でも、栽培に失敗して、アジサイが枯れたわけではありません。

アジサイは秋が深まると葉っぱが茶枯れて、全体に枯れ込んだようになってしまうものなのです。

「卒塔婆状態」と私は呼んでいますが、それが普通で、別に枯れてはいません。

ついている芽も茶色くて枯れ果てているようですが、中は生きているので、そのままにしておきます。

切っていいのは、春になって、全体が緑に息を吹き返したときに、それでもそのまま枯れ果てている枝だけにします。

鉢植えのアジサイは寒さに弱い

アジサイは寒さに強く、上に雪がドカンと乗ってもへっちゃらですが、鉢植えのアジサイは小さな苗なので、あまり過酷な環境に放置すると枯れてしまうことがあります。

とはいえ、見た目はすでに枯れている状態なので、枯れたかどうかは、春になって葉っぱが出てくるまではっきりしません。

茶枯れても、冬の間、優しく見守ってください。

庭植えでは冬は水やりしませんが、鉢植えは土が乾いてきたら、温かい昼間に水やりしましょう。

アジサイの肥料、肥料や種類は?

アジサイの育て方で気になる肥料ですが、多肥にしなくても育つので、大きくしたくない鉢植えでは、せっせと施肥しないほうがコンパクトな形を維持できるようになります。

とはいえ、肥料が少ないと花つきが悪くなってしまうので、7月に剪定して植え替えたときに緩効性化成肥料をひとつかみ、まいておくといいかと思います。

庭植えなら、冬に寒肥として穴を掘って有機堆肥を埋め込みますが、鉢植えには虫が寄り付きやすくなるだけなので、おすすめしません。

もうこれ以上大きな鉢に植え替えたくないとき

植え替えるたびにアジサイの鉢を大きくしていると、もう勘弁して!というサイズになってしまうことも。

可愛らしいラッピングや鉢カバーに戻したいから、鉢のサイズを替えたくない!ということもありますね。

画像のアジサイは、小さい鉢にギュウギュウのため、ビロロ~ンと広がってしまったもの。

アジサイの鉢植えは、ミニバラと同じように、挿し木苗で作られています。

小さいうちは、枝分かれしていないので、一本の枝の先にひとつしか花を咲かせません。

複数花がついているということは、それだけの枝数が挿し木された苗ということになるので、バラバラにすることができます。

ただし、大きく育ったものは、横からシュート(新枝)が伸びてきて、くっついている場合もあるので、くっついている株を無理やり分けないようにしてください。

手で簡単に分けられることもありますが、難しいときは、根にダメージを与えないように、水を入れたバケツに土ごと入れて、優しく根をほぐしてばらばらにします。

秋の終わり~年末ごろまでにやると休眠気味なのでダメージが少ないと言われています。

根詰まり気味で植え替える必要があるなら、根詰まりして枯れる前に、適期でなくても挑戦したほうが助かる率が高くなります。

豪華でカラフフルなアジサイは西洋アジサイ

アジサイの原種は、アジア~北アメリカなど、熱帯アジアに約40種類が自生していて、日本にも数十種類が自生しています。

和の雰囲気が強い、華奢で落ち着いた美しさのあるヤマアジサイなどが、この日本原産のあじさいで、園芸品種も多数作られています。

大きくなる品種もありますが、大体は華奢で繊細なまま、あまり大きく育ちません。

日本原産のアジサイが18世紀に中国経由や、出島経由でヨーロッパに渡り、品種改良され、日本に逆輸入されてきました。

この里帰りした、豪華なボリュームのある花のアジサイが、ハイドランジアと呼ばれる西洋アジサイです。

現在鉢植えで売られている豪華なアジサイのほとんどが西洋アジサイです。

西洋アジサイを日本国内で品種改良し、新しい品種が作られた場合、それもまた、西洋アジサイ・ハイドランジアと考えます。

アジサイは丈夫な花

枯れそうなアジサイのケアについて、いろんなアドバイスを散見しますが、質問側は鉢植えの西洋アジサイについて聞いているようですが、答える側はヤマアジサイなどのアジサイや庭植えについて答えているケースがあったり、認識のズレがいくつかあり、答えのピントをずらしてしまっているような気がします。

あじさいの育て方として重要なのは頑固に植え替えていない、枯れたと勘違いしてどんどん切る、土にじゃんじゃん水やって、葉っぱや花に水をあげていない、丈夫なアジサイが枯れるとしたら、大体がこんなところではないでしょうか。

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