土の処分方法に困らないために|ごみに出せる培養土と土の代用品

ベランダガーデニングやインドアガーデニングに挑戦したいけれど、虫が出てくるのは嫌だし、使い終わった土の処分方法に困ってしまいます。

そんな時には、普通の培養土などを使わず、可燃ごみや不燃ごみとして出せる培養土や土の代用品を利用すると便利です。

室内に土を持ち込みたくない、処分に困る培養土は使いたくない人にうってつけの、ごみとして処分できる培養土・土の代用品を取り入れてガーデニングに挑戦してみましょう。

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可燃ごみに出せる土ってどんなもの?

アパートやマンションなどの集合住宅では使い終わった土を庭の隅に撒いて処分することができないし、土は可燃ごみにも不燃ごみにも出せない自治体が増えてきているので、その処分に困ってしまいます。

それでもガーデニングに挑戦したい時は、可燃ごみとして出せる土を利用するのも一つの方法です。

ココピートやピートモスなど、肥料分が全く含まれない食物繊維のみからできている園芸資材は、種まき用土や土をふかふかにするためにブレンドする資材として利用することが多い園芸資材ですが、これのみを土として、肥料分を混ぜて培養土としても使うことができます。

また、「可燃ごみとして出せる培養土」として肥料もブレンドされた食物繊維のみからできている可燃ごみに出せる培養土が、100均を含めた園芸店で販売されるようになってきています。

食物繊維でできているから可燃ごみ

可燃ごみとして出せる培養土は、食物繊維を原料として作られているため、そのまま可燃ごみとして廃棄することができます。

もちろん、普通の土や培養土にブレンドしてしまうと、これらを単独で取り出すことは不可能なので可燃ごみとして処分できなくなってしまいますが、それだけを土にブレンドせずに土の代わりとし使用することで、可燃ごみとして処分できる土として使うことができます。

乾いていると水を吸い込みにくいから

食物繊維でできている培養土やココピート・ピートモスなどは、完全に乾いている状態では水に浮いてしまってすぐには水を吸いこみにくい性質を持っています。

乾いたものを植木鉢に入れてそのまま上から水を掛けると、水を吸わずに浮いてながれでてしまいます。

しっかりと水を吸収させた後は保水性も高くなり、上から水を掛けても給水するようになるので、まずは水を入れたバケツなどに使う分だけ投入して水を十分に吸わせてから土として利用するようにしましょう。

軽いから台風の時など注意

可燃ごみとして処分できる培養土は食物繊維なので、たとえ水を吸わせた後でも、土そのものよりも非常に軽い素材になります。

片手でもらくらく持ち運べる便利さがある反面、強風で簡単に倒れてしまう危険性があります。

台風のときなど、風に飛ばされてしまう危険性が高いので、強風のときは室内に取り入れるなどの対策をとるようにしましょう。

ふわふわしているので「アリ」に注意

食物繊維でできている培養土は、とても軽くてフワフワしているので、アリが好んで巣を作ろうとする傾向があります。

「アリなんて、可愛い物じゃないの?」と思われるかもしれませんが、植木鉢の中にアリが巣を作ってしまうと、あっという間に枯れ果ててしまいます。

地植えの場合でもアリが株もとに巣を作ってしまうと枯れてしまいますが、植木鉢の場合はより深刻な事態に急激に陥ります。

アリがたくさんうろついているようであれば、被害が出ているので、枯れてしまう前に市販のアリ退治用の薬剤を使うなどしてアリ退治をしましょう。

植物栽培用のジェルも可燃ごみに出せる土の代用品

室内栽培用の土の代用品として、植物栽培用のジェルも利用後可燃ごみに出せる土の代用品です。

栽培中にジェルが少なくなってきたら、新しいジェルを足していきます。

ジェルの中には植物の生育に必要な肥料分が含まれているので、肥料について考慮する必要がなくなります。

後述の発泡煉石に植物を植えるときのように、根についた土をすべて落としてからジェルに植えるようにします。

不燃ごみに出せる土の代用品ってどんなもの?

土は不燃ごみに出せない地域が増えつつありますが、ハイドロボールやセラミスグラニューといった「発泡煉石」は焼き物であって土ではないので、不燃ごみとして処分することができます。

焼き物の一種であり、微細な穴がたくさん開いているのでその中に空気や水を保つことができ、液肥や固形肥料を施肥した場合も、その微細な穴の中に肥料分をある程度は保つことができるので、土の代用品として活用が可能です。

高温で焼いてある焼き物なので清潔なため、虫が寄り付かないのでインドアガーデニングに最適です。

熱湯消毒して乾かして再利用できる

使用済みの発泡煉石は、排水溝ネットなどのネットに入れて流水でもみ洗いしてごみを洗い流したら乾かして再利用することができます。

病気やカビなどが発生した後の発泡煉石は、流水でもみ洗いした後に熱湯をたっぷりかけて熱湯消毒した後、しっかり乾かしてから再利用します。

熱湯でやけどをしないように注意しましょう。

アルコール消毒を合わせて利用するのもおすすめです。

底に水をためるハイドロカルチャーは失敗しやすい

底穴のない容器に水を1cmほど溜めて、容器に入るざるなどに植物をハイドロボールで植えつけたものを入れて、水替え回数を少なくして植物を育てるハイドロカルチャーは、水を入れすぎて根腐れさせてしまったり、水が腐ったりして失敗しやすい植物の栽培方法です。

植物は根でも呼吸するので、根がいつまでも水に浸かっていないほうが管理しやすくなるので、できればハイドロボールも含めた発泡煉石を使って植物を栽培するときには、底に水を貯めない方法を利用するようにしましょう。

土を洗い流してから発泡煉石に植えて

発泡煉石に植物を植える場合、ポリポットなどを外して土をすべて取り除き、根についている土も洗い流してから植えつけるようにします。

底に穴のある普通の植木鉢に植えた場合、土と同じように上から水を与えるようにします。

元肥はせず、上に固形肥料を置いたり液体肥料を水代わりに施肥したりします。

底穴のない器に植えた場合は、上から水をたっぷり与えたら、発泡煉石が流れてしまわないように手で押さえながら上から水をできるだけ切っておきます。

液体肥料を施肥するときも同じようにたっぷり与えた後、上からできるだけ切っておきます。

底に水をためるのは長期不在時限定に

長期不在のときは、底穴のある普通の植木鉢は鉢皿などに水を溜めて、底穴のない器の場合は底に水を溜めて、植物にお留守番をさせることができます。

溜めて置く水の量は、乾燥を好む植物か水気を好む植物か・どのくらいの日数を不在にするかで量を調整する必要があります。

常時水を溜めておくハイドロカルチャーと違って、一時的なものなので、帰宅後水から出すことで根腐れせず、枯れることなく長期不在が可能になります。

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