シマトネリコの育て方|シマトネリコの鉢植え地植え剪定方法や肥料

シマトネリコは、大きくなると10mまで育ってしまうことがある高木ですが、小さな鉢植えや、1mくらいの樹高の苗も販売されています。

シマトネリコは寒冷地で育てると成長速度はゆっくりですが、暖地で育てると成長速度は早くなり、地植えにすると1mほどの苗木でも数年で2~3mまで伸びてしまいます。

シマトネリコは縦方向の成長速度は早いのですが、幹の方の太くなる速度は非常に遅く、かなり背が高くなっても華奢な樹木と言った印象が拭えません。

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シマトネリコの地植え

シマトネリコを地植えにするか、鉢植えにするか、どちらが管理がしやすいかと言うと、圧倒的に地植えの方になりますが、シマトネリコは亜熱帯を原産地とする植物なので、寒冷地では2~3mの樹高まで育った大株でないと、地植えで越冬は難しくなります。

暖地であっても、急な雪が降ったりすると、1mに満たない幼木では、持ちこたえられないこともあります。

幹はあまり太くなりませんが、急激に根を広げるので、十分なスペースを確保した上で、縦横に伸びても障害物がないところに植え付けましょう。

シマトネリコの植え付け【地植え編】

シマトネリコを地植えにする場合は、できるだけ大きく植え穴を堀り、有機堆肥や腐葉土をたっぷり混ぜ込んでから庭土を少し埋め戻し、苗木をセットして、庭土を使って植え付けます。

有機堆肥や腐葉土に根が当たらないように、堆肥などを混ぜたところに少し庭土を埋め戻してから苗を置くようにします。

ポリポットのついている苗は、ポリポットを外して植え付けます。

「根巻き苗」と言われる、むしろなどを巻き付けた苗は、巻き付けたままでも、外しても、どちらで植え付けても構いません。

天然素材が巻き付けられている場合は、いずれ分解されてしまうので、そのままで植えたほうが扱いやすくなります。

化学繊維を使っている場合は、必ず外してから植え付けましょう。

植付け後、周りがどろどろになるまでしっかりと水やりします。

ぐらつくようなら、支え棒を組み合わせるなどして、ぐらつかないようにします。

シマトネリコは土壌作りを念入りにしないと育たない、といったことはありません。

大きくなりすぎるので肥料は控えめに

地植えにしたシマトネリコは、あっという間に3mを超えていきます。

寒冷地の場合は、3~5m以上は育ちませんが、暖地の場合は生育が旺盛になります。

肥料をたっぷり与えると、どんどん大きくなって扱いきれなくなるので、肥料は最初に入れた元肥だけで十分で、後はなるべくやらないようにしましょう。

樹木なので、水やりや施肥を頻繁にしなくても元気に育ちます。

ただし、植えたシマトネリコが1m程度の小さな木なのであれば水切れを起こしやすいので、土が乾いたらしっかり水やりするようにします。

ワシャワシャ茂ってくるときは適宜剪定して

あまり大きくならないように、一番上の枝を切り落としておく「摘芯」をしておくと、生育を遅らせることができます。

ほうっておくとワシャワシャしてくる場合は、風通しが良くなるように、混み合った枝を切り落としておきましょう。

この場合は、大きく斬り落とす強剪定をしても構いませんが、なるべく軽い剪定を繰り返したほうが管理がしやすくなります。

細枝で登るわけには行かないので、棒などを伸ばして枝を引っ掛けて、目線サイズまで手繰り寄せてから剪定すると作業しやすくなります。

剪定した枝で挿し木

剪定して切り落とした枝で、挿し木してシマトネリコを増やすこともできます。

挿し木してもよく付く木ではないので、多めの本数を挿し木しておくと安心です。

温度が十分にないと、より根付きにくくなるので、温度と湿度を保つようにします。

切り口にメネデールなどを塗ってから挿し木したほうが成功率が高くなります。

シマトネリコの鉢植え

シマトネリコは本来巨木になる木で、生育が旺盛なので、鉢植えで育てる場合は、2年毎に一回り大きな鉢に植え替える必要があります。

鉢植えで育てる場合は、土の量が少ないので、水やりを欠かさないようにする必要があります。

表面の土が乾いたらたっぷりと水やりするようにしましょう。

室内で育てても、ベランダなど屋外で育てても、置き場所としては大きな問題はありませんが、できるだけ明るいところで育てたほうが生育も葉付きもよくなります。

シマトネリコの植え付け【鉢植え編】

シマトネリコは、水はけの良い土を好むので、普通の培養土に赤玉土中粒をブレンドした土を用いるのがおすすめです。

通年屋外栽培する場合は、赤玉土に半量ほど腐葉土をブレンドした土もおすすめですが、室内栽培する場合、コバエが発生しやすいのであまりおすすめではありません。

鉢底石を1~2cm入れた上に土を5cm位入れたら、緩効性化成肥料をひとつかみ加え混ぜ、更に5cmほど土を入れたところに苗をセッティングして土を入れて植え付けます。

植付け後は、鉢底から流れ出る茶色い水が濁らなくなってくるまで水やりします。

表面の土が乾いてきたら、鉢底から流れ出るまで水やりします。

シマトネリコの剪定

枝が混み合って来ると、風通しが悪くなり、室内栽培している場合は、ハダニなどが発生しやすくなるので、混み枝を剪定してすっきりさせるようにします。

なるべく樹高を低く育てるためには、先端の枝を切り取る「摘芯」も欠かせません。

摘芯しても、成長を止めるところまでは行きません。

置き場所をコロコロ替えない

シマトネリコは、ある程度暗いところにも順応しますが、置き場所をコロコロ替えるとストレスで葉を落とします。

水が切れても葉を落とし、急激に寒くなったときも葉を落とします。

シマトネリコの葉っぱがポロポロ落ちてきたら、何らかのストレスが加わったと考えましょう。

シマトネリコの冬囲いと雪対策

シマトネリコが樹高3m位まで育つと、寒さにかなり強くなりますが、幼木は寒さに弱いので、冬は0℃を下回らない環境で管理しましょう。

大きくなったシマトネリコは、30cmくらいの積雪が続いたくらいではなんともないので、特別な雪対策や冬囲いをしなくても越冬できるようになります。

しかし、小さい場合は寒さに対する耐性も弱いので、株元に敷き藁をしておきますが、小さいと寒さに耐えられないこともあります。

寒冷地ではシマトネリコは秋に葉を黄色くしてすべて落としてしまいますが、春になれば再び葉が茂ってくるので問題ありません。

暖地であっても、急激な寒さや、雪が降ったりすると、葉を落としてしまうことがありますが、たとえ全く葉がなくなっても、枯れたとは限らないので、早急に処分しないようにしましょう。

真夏になっても葉が生えてこないようであれば、枯れています。

鉢植えのシマトネリコは室内に移して

鉢植えのシマトネリコは、0℃を下回ると枯れることがあるので、屋外栽培しているものも、その前に室内に置き場所を移して越冬させましましょう。

室内に移すと、びっくりして葉を落とすことがありますが、問題ありません。

ずっと屋外で育てていた植物を室内に取り入れるときは、鉢を外して鉢の内外をしっかり洗い、土に虫などがいないことを確認してから鉢を戻します。(ついていたら虫を処分します)

葉の裏表を強い流水のシャワーで洗い流して、室内に虫を取り込まないようにしましょう。

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