はじめてのミニバラ栽培|植え替えと冬支度を失敗しないためには

ミニバラについて

初めまして!初めてバラに挑戦しようと先日ミニバラを購入しました。

1カップに4株も入っていると知らず又、分けて植えないといけないことも知らず鉢を急遽購入してHPを参考にさせていただき植え付けました。それでお聞きしたいんですが、今咲いている花を切切り落としてしまったほうがいいのでしょうか?

初、初心者などで全然わからないんですが何とか可愛い花を咲かせたいと思ってます。単純な質問ですみません。

住まいは福井県で雪も沢山降ります。その時期のアドバイスもお願いします。

ご訪問&ご質問ありがとうございます。

はじめてのバラ栽培とのこと、ぜひとも成功してほしいです。

これを機に、バラ栽培にのめり込んでもらえたら!と思います。

サイトのミニバラの植え付けを参考にしていただき、ありがとうございます。

現在、10月中旬なので、寒冷地では、株分けして植え替えるのはギリギリのタイミングだなあと思います。

そのまま鉢増しされたようなので、そうですね~、春になって、花も咲かせてから、株分けにチャレンジしてみてください。

鉢から掘り起こすのではなく、鉢を外して、土を手で落とせるだけ落としたら、水の中で株分けする作業を行ってもらえたらと思います。

スポンサーリンク

ついている花、取ったほうがいい?

せっかくついている蕾なので、咲かせたらだめ?と思いますよね。

手前の赤いバラは、諦めて、なるべく早くに、一番上の5枚葉の上のところで切っておきましょう。

今なら、持ちこたえるかもしれません。

左側のピンクのミニバラは、横から出ている小さな蕾を取り除いておきましょう。

黄色もピンクも、8部咲のころに、5枚葉の上でカットして、切り花で楽しむのがおすすめです。

残念ながら、その隣のミニバラだけ、切れているのでよくわかりませんがピンクの大きい方の花と同じくらいなら、同じように扱えると思います。

画像↑はベランダにあったスノーシャワープチシャンテですが、一番上の5枚葉は、ちょっと傷んでいたので、その下の脇芽の上で切り落としています。

花のすぐ下には3枚葉がついています。

剪定の目印は、その下の5枚葉です。

湯切りするとバラが長持ちする

バラの切り花はすぐ痛むので、嫌だなと思うものですが、湯切りすると秋なら1週間は花を楽しめます。

熱湯を用意して、そこにバラの切り口をつけておきます。

1分位の間、1~2cm枝先が浸かれば十分です。

次に冷水に枝先を移して、水の中で枝先を切る水切りをします。

お湯につけてから水につけて切る作業を、「湯切り」といいます。

お湯の中でも5mmくらい枝先を切っておいても構いませんが、切っても切らなくても、あまり差は感じられません。

鋭い刃物でカットしましょう。

花瓶に挿して楽しむのもよし、シリカゲルに入れて電子レンジでチン!してドライフラワーにしてハーバリウムを作るのもよし。

ミニバラも切り花で楽しめます。

大きな鉢に植え替えて根を守る

常々、バラはでっかい鉢に植え替えろ、と言っていますが、それは根を暑さ寒さのダメージから守るためです。

通常、小さいものはちょうど一回りほど大きな鉢に植え付けます。

急に大きな鉢に植え付けると、根がいつまでも水浸しで根腐れしてしまうからですが、バラは、少々の水浸しでは根腐れしません。

それよりも、暑さ寒さのダメージのほうがダイレクトに影響します。

夏暑さが根に伝わると枯れます。

冬、根が凍ってしまうと枯れます。

土が周りにしっかりあると、温度の影響が及びにくいため、大きめの鉢をおすすめしています。

ミニバラは、他の鉢植えのバラに比べると、根の張るスペースが小さいために、8号なら2~3年は植え替えずに育てられ、十分な土の量を確保できる安心の大きさだと思います。

私の冬環境と鉢バラの冬対策

長野市街地では、11月中旬に風花が舞う日が何日かあり、12月中旬に、ある朝目覚めたらそこはゲレンデだった状態に陥ります。

そのゲレンデ状態は1週間かからずに解消し、再び年末にドカンと雪が降り出し、その後は雪に埋もれます。

道路の雪は適宜雪かきもするので、雪がある時とない時がありますが、庭まわりは雪かきしないので春までそのままです。

そんなところに住まう私が、鉢植えのバラにする冬対策は、土の上にココピートやわらなどのマルチング(マルティング)材を厚めに詰めて、鉢の周りには梱包用のプチプチを巻き付けておくことです。

バラは、冬はしっかり休眠したほうがいいので、寒冷地であっても、室内に鉢を移しません。

バラが成長し、花もたくさんつけるには、常時屋外栽培が必要です。

上に雪が積もったら!?

上に雪がつもったら、どうしよう!枯れるかな!?と思ってしまうところですが、私なら万々歳で小躍りします。

やった~、雪がなくなるまで、枯れる心配がない♪

暖地の方には、エエッ!?と思われるでしょうね。

実は暖地で生まれ育った私も、そう思っておりました。

寒冷地の雪の下は、かまくらの中が温かいのと同じで、0℃前後に温度が保たれ、湿度もバッチリ。

問題は、雪が少ないまま、早めに雪がなくなった年の方になります。

周りの雪がなくなったら

鉢の周りの雪がなくなったら、土が乾きすぎないように、適宜水やりが必要になってきます。

寒冷地でないから、関係ないわと思われるかもしれませんが、雪が降らない地域では、この作業は必須作業です。

むしろ、寒冷地で、雪が春まで残っていたら、必要のない作業です。

マルチング(マルティング)もその下の土も乾き気味になってきたら、温かいよく晴れた日の遅めの午前中に、あんまりキンキンに冷えていない水をたっぷり与えて、夜までに、周りがびっちゃんこでなく、適度に湿り気があるくらいになるようにします。

お気づきになられた方もいらっしゃると思いますが、昨年11月ごろ植え替えたインフィニティは、長野に戻った時は、全滅していました。

本来雪に守られているはずの2月、主不在の間にすっかり雪がなくなっており、寒風のダイレクトアタックと土の乾きすぎのWパンチによって、枯れ果てたのでした。

雪がないほうが、気温だけが下がり、根がかえってダメージを受けます。

バラは、冬は水をほとんど吸いませんが、乾燥しすぎるとダメージを受けるのに変わりはありません。

年末には葉っぱをとって、株を切り詰めるけれど

年末には、バラの葉っぱを全部取り除き、枝を1/2くらいに切り詰める強剪定を行います。

今年の病害虫を来年に持ち越さないようにしつつ、バラをしっかり休ませるためです。

まだ小さなミニバラはどうするかというと、小さな葉っぱが5枚ついている「5枚葉」のすぐ上で枝をカットしてから、残っている葉っぱを全部取り除きます。

もともと小さいから、半分に切り詰める必要はありません。

ゆっくり効いてくる緩行性の有機質の肥料を、鉢の端の方を掘り起こして、埋めておきます。

春までにゆっくり分解されて効いてくるように、入れるわけですが、有機堆肥は鉢にはむかないので、有機肥料にしておきましょう。

バラ用の肥料であれば何でもいいです。

土の上に厚めにマルチング(マルティング)材を敷き詰めて、プチプチを鉢の周りに貼ったら、冬支度の出来上がりです。

小さなミニバラなので、寒さが気になるようであれば、年末でなくても、もっと早めに行っても構いません。

私も念の為、かなり早めにやったように思います。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする