つるバラ・アミ・ロマンティカの強剪定・冬支度・誘引

2017年12月より長野の自宅の庭で栽培し、2018年4月に急遽鉢上げするという暴挙に出て、浜松に運んで育てていたアミ・ロマンティカの冬支度を行いました。

暖地の浜松なので、敷き藁はなし。

まだきれいに花が咲いているので、花は切り花で楽しみます。

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今回はまだ若いつるバラの強剪定

アミ・ロマンティカは、生育1年めのまだまだ若い株なので、他より突出して伸びている枝以外は、甘めの剪定をすることにしました。

切ってしまった枝は戻らないけれど、残した枝は後から切ることもできます。

10号の鉢で育てていますが、アミ・ロマンティカには小さめの鉢なので、大きく切り戻して剪定してもいいのですが、まだまだ小さいつるバラなので、今年は特に残すことにしましょう。

12月に入っていますが、まだきれいな花が咲いているので、ちょっともったいない気がしました。

中央のぶっといシュートを確認する

中央のぶっといシュートが気にかかっていたので、まずは確認しました。

存外トゲが多いので、まさか、台木のつるじゃないだろうねと心配になったわけです。

株元を確認します。

画像下側に向かって伸びている枝の、右から3本めがシュートです。

台木と言うには、でてきたところが上の方なので、今は剪定して残すことにしました。

台木だった場合、別の花が咲くので、その場合は株元から切り落とします。

それまでは様子見です。

他より長く伸びて新芽がよく分かる枝から始める

まずは、新芽がわかりやすくて、他より長く伸びている枝を切り落とします。

紛らわしい画像ですが、画像右側が先端。

いい感じの新芽を残して、茎の全長の半分以上の長さの茎が残るように、切り落とします。

わかりにくいときも、葉っぱを目印にすれば新芽がついていることが多いので、葉っぱの付け根を見て、新芽がしっかりしているのを確認しておくのもいいですね。

長く伸びた枝は下の方の芽が少ないから注意して

長~くのびた茎は、株元に近い部分の新芽が少なめになりやすいので、あまり深く切りすぎると、全体の芽数が少なくなってしまいます。

切ったところの下に、複数新芽が残っていることを確認し、少ないようなら切るところをもっと上にしましょう。

例えば上の画像ですが、いい感じの新芽がついていますが、下の方の芽と芽の間隔が広いのがよくわかりますね。

いい芽ですが、もっと上の方で切るのがおすすめです。

結局、昨年切られていたところのすぐ上を切ることにしました。

混み枝は適宜整理していく

株元を見ると、枝が込み合っています。

シュートと絡み合っている細枝がとても脆弱です。

これがなくなるとかなりスッキリするので、細枝を切り落として整理します。

この場合は、付け根から切り落とします。

育っていない枝は太くても切り落とす

ちょっとピンボケですが、名札がついている枝は画像に写っている長さまでしか伸びていません。

元からついている枝なので太い枝ですが、育っていない枝なので、名札を右隣の枝に移し替えて、付け根から切り落とします。

ついている花は切り花で楽しむ

ついている花はもったいないので、切り花で楽しみましょう。

茎を短めの10cmくらいで、切り落とします。

下の方の芽数が多く残っているのを確認した上で、残っている枝の2/3以上を残すようにし剪定します。

葉っぱが多いところまでまとめて切り落としておくと、後の葉っぱ取りが楽です。

2つに別れた枝の弱い方もある程度残して

枝分かれしたところから左右に枝が伸びています。

右向きの細く伸びている枝は、切り落として、左側のいい枝だけに絞ってもいいのですが、新芽がたくさんついているので、少し残しておくことにしました。

もう少しして、枯れているようなら分かれ目まで切り戻しますが、今はそのまま育ててみます。

茎がそれほど長くない花を剪定する

花がついているような枝は、葉っぱもしっかりついていることが多いもの。

葉っぱがいっぱいついていると、新芽がどこにあるのかわかりにくいときもあります。

ほとんどの葉っぱの付け根に新芽が隠れていますが、万一!があっては困るので、下の方のはっぱを新芽を確認しながら取っておきます。

茎がそれほど長くない場合は、あまり短くしても仕方ないので、上の方で剪定します。

こちらの枝も、長くないので、長めに残しました。

花のついていない細めで短めの枝も、長めに残します。

全体の様子を見ながら鉢を回しながら剪定する

半分くらいの剪定が終わったところです。

作業しやすいように鉢を回しながら作業していきますが、時々手を止めて全体の様子を確認しながら剪定していきましょう。

剪定が進んでいくと、だんだん思い切りが良くなってきて、強め強めに剪定してしまうことがあるので、時々視点をかえてみる必要があります。

3枚葉のところは残さない

葉っぱが群生していて下の方の状態がわかりにくい枝は、花がら摘みするときと同じように、3枚葉は残さず、5枚葉の上で切っておいて、様子を見ます。

茎が短くても、三枚葉のところからは芽がでてこないので、もう少し下の新芽のところで切り落とします。

3つの枝分かれを順に剪定していくとき

短めの枝分かれの枝は、付け根で切り落とすのも、残すのも、お好みで。

芽がいくつもついていたので、ここではとりあえず少し残してみました。

残りの2本は、枝分かれ部分から先端までの長さの1/2くらいの位置で、切り落としました。

芽が5つくらいは残っているし、細めですが、有望かな~と思っています。

短めの茎は葉っぱ取りが楽な位置で

全体のバランスを見て剪定していくので、元気がいい短めの枝は、長めに残していきましょう。

葉っぱ取りが楽なように、葉っぱの塊の下の、新芽の上で切り落とします。

葉っぱが多くてどこで切っていいかわからないとき

全体に葉っぱが多くて、どこで切ったらいいのかわからない枝は、まずは葉っぱを下の方から取っていきます。

大抵の葉っぱの付け根には新芽がついています。

いい新芽がついていて、このへんでいいかな?と思う位置で切り落としましょう。

全体を見て適宜調整する

剪定が終わったら、全体を見て、微調整していきます。

大寒の頃と、3月ごろ、追加で剪定も行うので、大体自分が満足できればOKです。

もうちょっと切ってもいいような気がするところでやめておきましょう。

寒肥を施肥する

剪定が終わったら、寒肥を施肥していきます。

土の上においていたサンデーマルチを取り外し、本来は鉢の端っこの方の土を少し掘って肥料を埋めていきますが、このアミ・ロマンティカは土が少し少ない感じがするので、増し土をしたいので、土の上に肥料をまきました。

肥料は、いつも使っている有機質のペレット状の肥料です。

鉢植えのような狭いスペースでは、根にダメージを与えることがあるので堆肥は使いません。

本当は鉢の底、鉢底石の上に土を足したいんですが、ちょっと大変なので、上に土を足す増し土で我慢します。

全体に土を入れたら、その上にサンデーマルチを戻し、完成です。

アミ・ロマンティカの誘引

アミ・ロマンティカを誘引していきますが、まず最初にオベリスクを土に差し込みます。

グラグラしないように、しっかり深々と差し込みましょう。

どの枝もなるべく横向きになるように、折れないように気をつけながら曲げていきます。

曲がりきらないものは、斜めになりますが、直立でなければ問題はありません。

できるだけお互いの枝が絡み合わないように心がけますが、これは大寒の頃にやり直す前の仮の誘引なので、多少絡んでいてもOK。

麻ひもなど、適当な紐で固定します。

はずせるように簡単で構いません。今回、麻ひもが切れたので、紙紐を使いました。

更にもうひと越え、オベリスクの周りに茎を曲げていきたいところですが、葉っぱも長さも無ければそう邪魔にもならないし、年末の今、下手をすると折れるので、吹きっさらしの風に倒されたような姿になっていますが、これで十分です。

大寒の頃を狙って、さらに深曲げするので、ヘンテコでも今はこのままにします。

花は切り花で楽しんで

茎が短いほうが花も長持ちします。

茎の先端を熱湯につけた後、水切りする「湯切り」をすると、花が長持ちします。

アミ・ロマンティカは微香性ですが、そばにいるとほんのりとなんとも言えないいい香りが漂います。

冬は特に長持ちするので、長く楽しめます。