週末ガーデナーでもココまでできる!【室内編】その1

行きつけのホームセンターに出かけたとき、ガーデニングコーナーの店員さんが

「仕事が忙しくて、家に帰ってから植物の世話なんてできないから、みんな枯らしてしまった」

と嘆いていました。

植物の世話は案外時間がかかります。

子育てに忙しいときは、子供に意識が集中しがちで、あまりにものめり込むタイプの人は(←まさに自分)わざと手がかかる植物を育て、子供に意識が集中しすぎないようにしたほうが、親子関係がうまくいくと言われています。

で、自分はどうだったかと言うと、いろいろ育てて、ちょうどよかったように思います。

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植物にお留守番をさせる私はまさに週末ガーデナー

多肉植物やサンスベリアなど、毎日水やりする必要のない植物は、週末にしかまとめて時間が取れない「週末ガーデナー」のための植物ではないかと思います。

毎日水やりしなくていけない植物は週末ガーデナー向きではないかもしれません。

しかし、ふと思ったのですが、10日スパンで自宅を留守にして、植物にお留守番をさせている私は、毎週まとめて時間が取れる週末ガーデナーよりもロングスパンで植物の世話をしているのではないでしょうか。

いわば、究極の週末ガーデナー?

植物のお留守番テクニックは週末ガーデナーにも

我が家では室内だけで約100鉢、室外には100株までは行かないと思いますが、多数の植物が暮らしています。

すべてロングスパンで水を必要としない植物ばかり、ではありません。

とはいえ、それらすべてをパーフェクトに管理しているわけではありません。

10日ぶりに自宅に戻ったとき、枯れそうになっている姿を見ると、「うちはお留守番できない子は置いておけないんだよ、わかってんの?」と鉢植えに説教しつつ、メンテナンスしています。

毎年何鉢か、不幸にして枯れてしまうものもあります。

大多数は、過酷な環境に耐えていきぬいてくれます。

このお留守番の技を、週末にしか時間が取れない週末ガーデナーが取り入れれば、週末にしかせわできなくても植物を枯らさずに育てられるのでは?と思いました。

毎日水やりが必要なシダ植物などは腰水

植物に水やりするとき、株元から流れ出るまで水やりし、鉢皿に水を貯めないようにするのは基本中の基本です。

しかし、毎日水やりしなくては枯れてしまう植物を、週末だけの世話で枯れないようにするには、鉢皿に週末まで持つだけの水をためておく必要があります。

シダ植物の大部分は、1週間以上水に浸かりっぱなしでも平気で、水がないほうが枯れます。

世話ができる日は、鉢皿に残っている水をすてて、株元から、鉢底から水が流れ出るまで水やりし、鉢皿に水を貯めないようにして、根の周りに溜まった老廃物を洗い流し、根が呼吸できるようにします。

週末が終わると、再び鉢皿にためた水につけておいて、次に世話ができる日まで水が持つように多めに水位を調整しておきます。

水が多めでないとお留守番できない植物

スパティフィラムや、セロームなどのフィロデンドロンの大多数は、水を多めにしておき、絶対に水切れしない状態を維持しておいたほうが、枯れずに育ちます。

水換えのときに残った水を捨て、新しい水をたっぷりあげて根をきれいしにたあとしばらく自ら出しておき、また世話できない期間は腰水で対応します。

フィカス属は水切れより多湿のほうが保つ

インドゴムノキ、フランスゴムの木、湘南ゴムの木などなど、名前に「ゴムの木」とついたフィカス属、ベンジャミン、ガジュマル、ウンベラータなどの名前に「ゴムの木」はついていないフィカス属など、ゴムの木の仲間のフィカス属はたくさんあります。

フィカス属はお留守番が得意でも不得意でもない植物かもしれません。

水に付け根の方まで水没させれられるのは好きではない半面、水が途中で切れると葉っぱを枝先からどんどん落としてしまい、気がついたら葉っぱがない!ところまでいくと枯れてしまいます。

栽培する土によっても、どういう水やりをするか変えています。

ハイドロボールは乾きやすいので鉢皿に水をためて。

観葉植物用土は水やりしたあと、途中で足りなくなるので、ペットボトル給水で。

ココピートなどを多めにブレンドした観葉植物用土は、水がしっかり染み込んだあとは水をためこむので、水をたっぷりあげたあと、そのまま。

我が家のように完全に不在でないなら、葉が落ちるようなら水を足しておき、週末には、株元から、鉢底から流れ出るまで水やりします。

ハダニなどが付きやすいので、このとき葉っぱの裏表を強い流量のシャワーで洗い流しておきましょう。

鉢皿に水をためているものは、週末だけでも鉢皿に水を貯めないようにして、根の呼吸を保ち、週末が終わるときにまた、鉢皿にためた週末まで持つ量の水につけておきます。

水切れに弱く、多湿にある程度耐えられるもの

フィカス属と同様に、水切れしないで済むギリギリの量の水に水につけておき、世話のできる日に根が呼吸できるようにする管理方法が向いている植物は、コーヒーの木、ドラセナ、コルジリネ、モンステラ、クワズイモなどの観葉植物が当てはまります。

途中で水切れすると葉っぱを落としてしまいますが、シダ植物ほどどっぷり水に浸かっているのは好きではないので、ギリギリをねらいます。

水切れが長く続くと枯れてしまうので、週末が近づいたら葉っぱが下がっていないか確認して、下がり気味なら水を足すようにします。