四季咲きのバラの花殻摘みはどこで切ったらいいの?|はじめての花殻摘み

気温がどんどん上がってきていますが、まだまだ四季咲きのバラは開花が続きます。

早めに咲いた品種は一番花が終わり、次の2番花の蕾が膨らみつつあります。

遅めに咲いた品種は、一番花がキレイに咲きそろっています。

バラの花が終わったら、次の花を楽しむために剪定・花殻摘みは欠かせませんが、どこで切ったらいいのか、悩みますね。

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3枚葉のところからは新芽が伸びてこない

花が終わったら、3枚葉のところで切ってもそこから次の芽は伸びてこないので、3枚葉の下の、5枚葉か7枚葉のところで切ります。

育ててそれほど日数の経っていない小さな株の場合は、3枚葉のすぐ下の5枚葉や7枚葉で切ると考えて問題ありません。

深いところで切ろうにも、そんなに花茎が長くないのが通常だからです。

すぐ下の5枚葉・7枚葉が傷んでいて、さらに下の葉がちょうどいい具合に育っているのなら、ちょうどいい具合の葉の上で切ります。

絶対すぐ下でないといけないわけではありません。

ある程度大きくなった株はもっと下で切る

ある程度大きく育った株の場合は、下にもしっかり葉がついていれば、もう少し深いところで切ります。

葉の付け根にしっかりした新芽がのぞいているのを確認しつつ、そこから新芽が伸びたらちょうどいい高さになるように、周りの枝より少し低い位置の葉を残してその上で切り落とします。

  • 今年伸びた枝の半分まで切り落とす
  • 冬剪定の上の3ツ目の節の上で切り落とす

など、いろいろな専門家の意見もありますが、どれも、あくまで目安です。

いい芽が付いた、いい葉っぱを残して、ここで切るとかっこよくなる!と思うところで切りましょう。

深く切りすぎても甘く切りすぎても

深く切りすぎると、次の花芽が伸びてくるまで時間がかかることもありますが、だからと言って、即枯れたりしません。

さじ加減は、失敗を繰り返して体得するものだと思います。

遵守するセオリーとしては、「いい葉っぱを残す」これにつきます。

慣れないうちは、甘く切るのがおすすめです。

切った位置が上すぎたら、追加で切れますが、深すぎたら足すことができません。

切り方が甘くても、深すぎても、花は咲きます。

房咲きの花は全部終わってから深く切る

先端が枝分かれしてたくさん花の咲く房咲きの場合、蕾を落とさないように、終わった花だけ枝分かれしたところで切り落とします。

全体の花が終わったら、5枚葉・7枚葉の上で切り落とします。

枝分かれした蕾で、咲きそうにないほど小さいものがたくさんついたときは、特に小さい蕾をあらかじめ摘み取っておく摘蕾をしておくと、他の花が大きめに咲きます。

小輪バラのように、小さな花がごちゃごちゃ一枝についている場合は、一枝がある程度終わってからまとめてばっつり下の方で切ることもできます。

小さなミニバラはどうしたらいいの?

まだ小さいミニバラの場合、3枚葉の下には5枚葉が1~2枚しかない、という場合もあります。

これを切ったらほぼはげちょびんです。

葉っぱが少ないと光合成できないから、成長を促すはずが今一つになりかねません。

葉っぱがゼロになっても、元気に新しい葉を出してくることもありますが、そうでないこともあるので、できるだけ葉は温存しましょう。

花は、早めに3枚葉の上でも構わないので切り落としておきます。

葉の付け根に新芽が出ている元気のいい5枚葉があれば、その上で切るか、外側に向けて折っておきます。

3枚葉からは新芽は出ませんが、葉が落ちるまでは光合成できるので温存するのも一つの方法です。

切らないで折ると、切ったのと同様に芽が成長し始め、葉を温存したために光合成もしてくれます。

折ると非常にかっこ悪い形になりますが、切ってしまってはつけることができません。

折るだけなら新芽が育ち始めてから切ることもできます。

黄色くなった葉や茶色の枯れ枝はどうするの?

花殻摘みすると、その下から、茶枯れて葉が一枚もない枝が見えてきたり、黄色くなった葉、病害虫が付いている葉が下の方にあるのを見つけることがあります。

枯れ枝を置いておいても枯れる原因にはなりませんが、枯れ枝が復活することはありません。

見た目も悪いし邪魔なので、枯れ枝は付け根から切り落としておきましょう。

黄色くなった葉は、日当たりや風通しが悪いとできます。

病害虫も、風通しの悪いところにはびこります。

状態の悪い葉を取り除くことで、株全体の風通しがよくなるので、取り除いて処分します。

土の上に置いたままにすると、病害虫を呼び込みかねないので、必ず取り除きましょう。

花殻摘みをしなかったら

花が終わっても花殻摘みをしなかったら、四季咲きのバラはどうなるのでしょうか。

花殻摘みをしなくても、バラは枯れません。

花殻が、やがてバラの実「ローズヒップ」になります。

「食べられないんじゃないの?!」と思われるかもしれませんが、どんなローズヒップでも食べようと思えば食べられます。

とはいえ、薬剤をさんざん散布した場合、食べるのはおすすめしません。

ローズヒップの採取によく使われるハマナスは、ローズヒップがついても平気でどんどん花を咲かせますが、ハマナスほど元気な品種でなければ花が咲かなくなるので、むやみにローズヒップをつけるのはおすすめしません。

ドックローズのように、小さな花には本当に小さなローズヒップが付くので、食べられるところを採るのが面倒くさいので、これもおすすめしません。

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コメント

  1. こまめまま より:

    こんばんは ジャストなタイミングです^ ^

    ちまちまっと咲く2番花を愛でながら、バケツ、ハサミを持ちお庭のパトロールの時期です

    ものね。無駄に植えて 友人から色彩感覚がオカシイ!と言われた

    千鳥草とクレマチス ブルー系ですね ちらほらしかない花壇では爽やか感じです

    ところで、やはり出開きの新芽も取る方が風通しとかを考えると、いいのでしょうね?

    あと蕾がつかない赤い新芽も! こちらは見極めは難しい時もありますけど

    今週末には梅雨入り⁉️でしょうかね 明日あたり黒点病の薬まかなくては…

    • kinarinosumomo より:

      こまめママさん、コメントありがとうございます。
      色彩感覚については、私も夫に「紫が多いけど、欲求不満か?」といわれたことがあります。
      あの頃、エボルブルスやクレマチスマルチブルー、アガパンサス、ボックセージが青系統、アジサイまで青かった。

      新芽取り・・・・難しいですね!
      大きめの花を咲かせるには欠かせない作業かもしれませんが、私は「これは咲かないな」と思うまでは、あきらめきれない往生際の悪いタイプです。
      病気でなければなるべく残したいですね。