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昨今、空前の多肉植物ブームが到来しています。
第三次多肉ブームと言われていますが、多肉植物は成長スピードが遅く大きくなりにくく、毎日の水やりがいらないといった特徴が、現在の住宅事情や、忙しい社会生活に、まさによりそう植物だからではないかと思います。
何万種類とある多肉植物の中で、現代生活に最もマッチしている品種のひとつが「ハオルチア」ではないでしょうか。
そして、ハオルチアの中で今最も人気が高い品種が「オブツーサ」。
ハオルチア・オブツーサの魅力と特徴、また気になる株分けや増やし方を他のハオルチアと合わせて簡単にご紹介していきましょう。
ハオルチアは明るい窓辺で通年栽培可能
ハオルチアとは、明るい窓辺が適している、多肉植物にしてはあまり光を浴びさせなくても徒長しない品種です。
屋外栽培も可能ですが、温度管理が難しいので、通年明るい窓辺で管理したほうが、栽培になれない人は栽培しやすくなります。
「ハオルチア」そのものの原種は約100種類ほどが知られていますが、交配種もあるために、どれだけの品種があるのか見当もつきません。
そもそも名札がついていないと、「○○かその交配種」程度にしか分類できません。
ハオルチアは、大きく分けて、硬い葉が放射状に伸びている「硬葉系」と、ぷくぷくっとしていて、透明な「窓」がある「軟葉系」の2つに分類され、「ハオルチア・オブツーサ」は軟葉系の一番人気の品種です。
ハオルチアは春秋型
ハオルチアは春秋型に分類される多肉植物です。
つまりは、夏も冬も休眠しがちな多肉植物です。
夏の暑さというより、直射日光の方にダメージを受けがちです。
冬は寒さにダメージを受けます。
暑さ・寒さを乗り切るためには水やり間隔をいつもより長く取って、
より乾燥気味にして管理することで乗り切ることができるようになります。
しかし、空調のきいた室内で通年管理しているハオルチアに関しては、しっかりと休眠はしません。
室内管理のハオルチアに関しては、元気が無いようなら水やり間隔を長めに取るようにして、「土が乾いたら水やりする」基本通りに通年管理していきます。
ハオルチアの水やり方法
ハオルチアは多肉植物にしては水を欲しがる品種ですので。
表面の土が乾いたら、カラカラに乾いていなくても水やりするようにします。
ハオルチアの水やりは、株元から土に、そこから流れ出るまで水やりします。
水はしっかり切っておいて、次に土が乾き気味になるまで水やりしません。
葉っぱの上に水がかかると、水が上手く蒸発しないときは葉の根元が腐ってくることがあるので、葉っぱに水をかけないようにし、かかったときは綿棒の先などで拭い取るようにしましょう。
鉢底に穴の空いていない容器に植えられていることがありますが、その場合は、株元から土に、上まで水が上がってくるまで水やりし、上から水を捨て、しっかり水切りする方法で水やりします。
ハオルチアの増やし方・株分けの方法
多肉植物の葉っぱを一枚だけ取り分けて、土の上においておくと、そこから新芽が出てくる葉挿しはよくやる増やし方ですが、ハオルチアではそのやり方はやりません。
ハオルチアの増やし方は横から子株が出てきたものを、株分けして育てます。
子株がボッコボッコに出てくるものもあれば、なかなか出てこないものもあります。
多肉なので、成長はゆっくりゆっくりです。
ハオルチア・オブツーサは流通名
「ハオルチア・オブツーサ」は実は、流通名というか、ニックネームというか、園芸名と言うか・・・・学名は「ハオルチア・クーペリー 変種 トルンカータ」です。
「雫石」という和名もついています。
ハオルチア・オブツーサそのものは、希少種というほどではありませんが、近年人気が高まり、どんどん値段が上がってきています。
原種は、葉っぱ一枚一枚が比較的コロンとしていて小さめで、丸みがあるのが特徴です。
わかりやすく言うと、小ぶりでぎゅっ!ぷくぷく・キラキラ!が特徴です(←かえってややこしい?)。
交配種もどんどん生まれ、しっちゃかめっちゃか!というのが現状です。
細長い葉っぱになっているものもありますが、交配種ならその姿もアリですが、原種なら「あ~徒長気味だな~~」といったところでしょうか。
ハオルチア・オブツーサの黒と紫
ハオルチア・オブツーサの中に、「ブラックオブツーサ」「紫オブツーサ」と呼ばれる品種がありますが、葉っぱの色が緑ではなく、黒っぽい色・濃い赤茶色がかったオブツーサにこの名前がつけられています。
黒と紫が品種としてどう違うか、というと、同じです。
見た目が黒と判断するか、紫と判断するかだけのようです。
「ドドソン」というのもありますが、著名なコレクターのドドソン氏の作出の園芸品種に「ドドソン」がつけられています。
寒さに当たると、普通のオブツーサが、黒っぽく色変わりします。
これを、黒ないし紫のオブツーサと偽って高値で売りつける詐欺まがいも横行しています。
冬場に黒ないし紫のオブツーサを購入するのは、素人はやめたほうがいいですね。
高値を出して、春になったら普通のオブツーサになった!と言うのは、しゃれになりません。
行きつけのホームセンターでは買えそうもない
5年ほど前、行きつけのホームセンターでハオルチア・オブツーサの苗が売られていたのですが、思ったより値段が高かったので(←注:800円くらいなので、高いというより私がおケチ)、値下がりを待っているうちに、消えてなくなってしまいました。
ハオルチア・ウンブラティコラ(うちに来た株の札にはラがついていなかったと思いますが、「ラ」がいるようなのでつけました)がいるので、似たようなもんだし、あえて購入には踏み切らなかったのですが。。。
それ以降そこでは見かけることなく今日に至り、昨今の多肉ブームで更に値上がりが予想され、ケチらず買っとけばよかったと思う今日このごろです。
そのホームセンターで、多肉植物の寄植えを前に、もうすぐホワイトデーなのに、店員さんが嘆いていました。
「バレンタイン向けに仕入れたけれど、売れない。どうしたらいい?」
多肉の後ろに、ヘデラやワイヤープランツが何故か一緒に植えられていて、なぜ寄せ鉢にしなかったのか、さすがの水不足で枯れていました。
昨今の多肉ブームに乗り切れていない以前に、全体の状態が悪そうに見えるのは最悪かも。
サボテンは個性的だけど品種がわからなくなっている。なぜ単品で売らなかったのか。
植えられているメセンはありきたりすぎて興味がわかない。
ハオルチアを一緒に入れたのも唖然ですが、可愛くない品種。
寄せ植えにすると、性質が同じものがうまく配置されていることは殆どないため、私は買いません。
その辺、口には出しませんでしたが。。。。
少量多品種を入荷するのが一番ではないかと思います。
昨今、多肉を買い漁っている人は、品種集めがメインではないでしょうか。
寄せ植えは。。。。バラしたら?と思い、そう言いましたが、店員さんは困り果てていました。
ブームに乗るのは難しいですね。
この様子では、ここでは変わり種や、激安になったオブツーサなんかに出会うのは、見込み薄のようです。